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最終更新日:2024年4月22日

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造形空間芸術論II

スクリーン上のマンガから考える:マンガのポストメディウム的条件
マンガというメディアをとりまく条件・状況は大きな転換期をむかえているように見えます。マンガがますますスクリーン上で読まれるものになっているという状況について、基本的な文献の購読と、具体的な作品分析をとおして認識を深めます。マンガというメディアの転換期について考えながら、メディア論や批評理論をもとに具体的な作品を分析する訓練を行うことも、本授業の目指すところです。
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
08C1114
FAS-CA4C14L1
造形空間芸術論II
中田 健太郎
A1 A2
木曜4限
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講義使用言語
日本語、英語、フランス語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
開講所属
教養学部
授業計画
最初の授業で、マンガをとりまくメディア的状況について基本的な事情を講義します。 つづく6回の授業で、マンガとメディアにかかわる基本的な文献をとりあげ、各回の担当者にその内容の発表と、関連するマンガ作品の紹介・解説をしてもらいます。とりあげるテクストは、以下のものを想定しています(参加者の希望や関心などに応じて、変更する可能性があります)。 - Scott McCloud, Reinventing Comics: How Imagination and Technology Are Revolutionizing an Art Form, Paradox Press, 2000, p. 127-242 - Julia Bonaccorsi, « Sémiologie de la bande dessinée numérique », Pascal Robert éd., Bande dessinée et numérique, CNRS Éditions, 2016, p. 109-134 - Julien Baudry, « Généalogie de la bande dessinée numérique », Pascal Robert éd., Bande dessinée et numérique, CNRS Éditions, 2016, p. 31-54 のこりの6回の授業では、各回の担当者に、スクリーン上で読んだマンガ作品(ウェブマンガ、電子マンガなど)について論じる短めの批評文を書いてきてもらい、その批評文について口頭発表をしてもらったうえで、参加者のみなさんとその内容の検討と討議を行いたいと思います(とはいえ、参加人数や参加者の関心にしたがって、授業計画は柔軟に変更される場合があります)。
授業の方法
上記計画にもとづき、前半は講義・購読を中心に行います。後半は、演習的な内容を盛り込み、批評文の執筆と発表・討議を中心に行います。
成績評価方法
授業への積極的参加の度合いと、学期末に提出してもらう批評文の内容によって評価します。
教科書
購読するテクストについては、コピーを配布します。
参考書
- Will Eisner, Comics and Sequential Art, Poorhouse Press, 1985 (expanded edition: 1990) - スコット・マクラウド『マンガ学 マンガによるマンガのためのマンガ理論』岡田斗司夫監訳、美術出版社、1998年 - Scott McCloud, Reinventing Comics: How Imagination and Technology Are Revolutionizing an Art Form, Paradox Press, 2000 - ティエリ・グルンステン『マンガのシステム コマはなぜ物語になるのか』野田謙介訳、青土社、2009年 - Thierry Smolderen, Naissances de la bande dessinée : de William Hogarth à Winsor McCay, Les Impressions Nouvelles, 2009 - Pascal Robert éd., Bande dessinée et numérique, CNRS Éditions, 2016 - 鈴木雅雄・‎中田健太郎編『マンガ視覚文化論 見る、聞く、語る』水声社、2017年 そのほかの文献については、授業中に適宜指示します。
履修上の注意
既習言語についてはとくに問いません。
その他
メディア論や批評理論を参照しながら、マンガ作品について分析し、議論すること自体を楽しんでもらえたらと思います。