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最終更新日:2025年4月21日

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近代文学特殊講義

ポップカルチャーの位相と文学との交渉
1980年代以後のポップカルチャーとその歴史について、文学との連続性を視野に入れながら考察する。主にアニメ作品を取り上げ、村上春樹を中心とする現代文学に適宜触れる。ポップカルチャーと文学を含む現代文化が、この社会/世界をどのように語ろうとしているのかを追究していきたい。
前半は、1980年代以後のアニメ/文学の流れを通時的に追う。後半は、現代文化について語る際に欠かせないトピックである「キャラクター」「美少年」「身体」「災害と文化」等の概念について考えていく。
なお、ここ20年ほどの主要なアニメ作品は、授業開始前になるべく多く観ておいてほしい。例えば、『美少女戦士セーラームーン』『新世紀エヴァンゲリオン』『涼宮ハルヒの憂鬱』『けいおん!』『魔法少女まどか☆マギカ』『輪るピングドラム』『ラブライブ!』など。
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
04163863
近代文学特殊講義
千田 洋幸
S1 S2
木曜3限
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講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
開講所属
文学部
授業計画
1.イントロダクション “虚構の時代”の始発―1970年代文化の諸相 2.再帰的近代社会について――三島由紀夫とセーラームーン 3.1990年代の思想(1)―― 『新世紀エヴァンゲリオン』と村上龍、村上春樹 4.1990年代の思想(2)―― 『新世紀エヴァンゲリオン』と脱構築的な虚構 5.2000年代の思想(1)―― 『ほしのこえ』『涼宮ハルヒの憂鬱』とセカイ系構造 6.2000年代の思想(2)―― 「エンドレスエイト」『けいおん!』とループの欲望 7.2010年代の展開―― 『魔法少女まどか☆マギカ』その他について 8.「オタク」という社会現象 9.ボーカロイドとキャラクターの実存――初音ミクその他 10.美少年の表象――近代文学の諸作品、BL、テニミュ、『Free!』その他 11.災害と文化――村上春樹の1995年/AKB48・『あまちゃん』『あの花』の2011年 12.アニメの中のアイドル―― 『ラブライブ!』が作り出す身体イメージ 13.ポップカルチャーと社会との交渉―― 『輪るピングドラム』など 14.試験  ※内容は変更の可能性があります。
授業の方法
講義による。
成績評価方法
試験による。
教科書
テキスト、資料等は授業時に配布する。
参考書
斎藤環『戦闘美少女の精神分析』(ちくま文庫) 東浩紀『動物化するポストモダン』(講談社現代新書)『ゲーム的リアリズムの誕生』(同) 宇野常寛『ゼロ年代の想像力』(ハヤカワ文庫) 渡邊大輔『イメージの進行形』(人文書院) 千田洋幸『ポップカルチャーの思想圏』(おうふう)