武力紛争(戦争)に適用可能な国際法の基本知識を習得することで、海洋国家としての特性を持つ日本の有事についてはもちろん、日々報じられるロシア・ウクライナ紛争や中東・アフリカ各地での紛争をはじめとした世界中の武力紛争について分析し、さらにそれを「自国の問題」として考えるための法的視野を涵養する(これは経済安全保障ないしグローバルサプライチェーンのあり方を考える上で日本のビジネスにとってもますます重要となるだろう)。なお、本科目では、大学院総合文化研究科・教養学部開講科目「国際社会科学特別講義III(武力紛争法・国際人道法)」で扱わなかった国際法規則について講義を行うため、この分野の知識を体系的に学びたい学生は、「国際社会科学特別講義III」と合わせて本科目を履修(または聴講)するのが望ましい。もちろん、どちらの科目から履修しても構わないし、本科目だけを履修するのでも構わない。