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最終更新日:2025年4月21日

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海事技術イノベーション

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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
3736-114
海事技術イノベーション
青山 和浩
A1 A2
木曜3限
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講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
開講所属
工学系研究科
授業計画
1:10/02 社会システムと海事技術(末岡 英利(三菱重工業株式会社 テクニカルアドバイザー)) 海事とは何か,社会システムにおける海事の役割とは何かにつき論じる。さらに,海事の役割を支えてきた技術革新をその社会背景とともにレビューする。コンテナリゼーションを例に,何が技術革新の引き金になったか,技術革新の目標/狙いをどこにおいたか,実現のためにどのようなことを行ったか,その歴史から学び,将来について俯瞰する。レポート課題:有 2:10/09 資源・エネルギー輸送(末岡 英利(三菱重工業株式会社 テクニカルアドバイザー)) 日本は資源・エネルギーの輸入大国であり,ほぼ全量を海上輸送に依存している。代表的な資源・エネルギー貨物の輸送ルート,輸送船舶,輸送に伴う諸問題(環境負荷,エネルギーロス,等)を概観する。一方,自給率ゼロからの脱出は日本の課題でもある。日本の海に眠る資源・エネルギー,それらを輸送するための新しい技術・システムについて考える。 3:10/16 国際海上物流(合田 浩之(日本郵船株式会社)) 船舶の利用者は,一義的には船主,究極的には,運送人たる船主と契約関係にある用船者(荷主)である。船舶の技術開発は,船主,ひいては荷主に裨益するものでなければ受け入れられない。本講では,船主の現状について基礎的な事項を解説する。 4:10/23 北極海航路の実現技術(山口 一(新領域創成科学研究科 海洋技術環境学専攻 教授)) 北極海における資源・エネルギー開発,北極海の航路としての商業利用という観点で北極の将来展望,障壁/課題,解決に向けての提言等について議論する。 5:10/30 輸送機器船舶の企画・設計(末岡 英利(三菱重工業株式会社 テクニカルアドバイザー)) 設計とは何か!天然ガスの輸送のために開発されたLNG船,世界の物流を変えたコンテナ船を例に,輸送機器船舶に求められる機能と,その企画・設計における主要技術・設計手法をレビューする。特に船舶設計において重要な船体形状や推進性能についても論じる。また,これからの時代の変化の中で求められる”ものづくりにおける企画・設計力”について考えてみる。 6:11/06 環境・省エネ時代の船舶コンセプト(大内 一之(新領域創成科学研究科 特任研究員(ウィンドチャレンジャー計画代表)) 人類の将来の繁栄を担保するためにはサステナビリティというキーワードが重要となる。船舶海洋工学においてもこれを受けて環境・省エネを主題とするイノベーションが今後の技術トレンドの主流となる。このような観点から次世代の船舶コンセプトはどの様に変化し,どのような具体的技術開発が進められ求められるのかを考える。レポート課題:有 7:11/13 内燃機関,舶用推進プラントの技術(田山 経二郎(日本内燃機関連合会)) 現在外航船の推進機関として広く採用されている中・低速ディーゼル機関について,その技術の発展の背景,ディーゼル機関の基礎理論,熱効率改善の手段と経過,主要部品の設計思想,最近特に重要視されている環境問題,特に機関から排出されるNOx,SOx,CO2などの有害排出物の低減努力についての取り組み,将来の推進機関等について最新の情報を元に展開し,議論する。 8:11/20 氷海船舶技術革新と南極観測船(山内 豊(ユニバーサル造船株式会社)) 氷海域開発の動向と氷海船舶の役割・設計について概説し,その一例として南極観測船のミッション,設計/建造にあたって導入された新技術,南極における活動を紹介する。個別のレポートなし。 9:11/27(午後,夕)【見学1】海上技術安全研究所見学(協力:海上技術安全研究所) 三鷹市にある海上技術安全研究所を見学する。研究所内にある様々な実験施設を見学し,現在の最先端の研究内容の講義を受講する。14:00-17:00を予定。バスを配車し移動する。現地解散。 10:12/04 船舶構造設計(鈴木 克幸(人工物工学研究センター 教授)) 船舶は波浪中において複雑な力を受け,その構造をいかに設計するかが安全な運行上重要になる。本講義では,船体構造の基本的な考え方,考慮すべき強度上の 問題などを説明する。 11:12/11 船舶材料設計(川畑 友弥 (システム創成学専攻 准教授)) 船舶の大型化・高機能化にともない,船体構造に使用される材料にも高性能化が求められている。最新の製鉄技術により開発された船体用鋼とその機能発現機構について説明する。 12:12/18 海事国際法と海事技術イノベーション(吉田 公一 IMO(国際海事機関)) 大気汚染防止・エネルギー効率作業部会議長船舶及び海洋構造物による海洋と大気汚染の防止,並びに地区温暖化防止の対策は,国際海事機関(IMO)において国際法及び基準を作成して,行われている。本講義は,最近の国連及びIMOにおける国際条約の動向を紹介し,このテーマに必要な技術要素とその開発を論じ,将来の「環境に優しい船」のビジョンを描いてみたい。 13:01/08 情報システムによる船舶建造マネジメント(青山 和浩(システム創成学専攻 教授)) 船舶の設計と建造には多種多様な情報システムが利用される。講義では,船腹需要予測からはじまり,船舶の基本設計支援システム,舶用機関のモジュール設計システム,建造シミュレーションシステム,建造モニタリングシステム,シップリサイクリング(船舶の解体)システムなどのシステムの話題を提供し,情報システムの展開を議論する。 14:01/15 船級協会に関する講義(企画中) 15:01/22(午前)【見学2】大井コンテナターミナル見学(協力:日本郵船株式会社/株式会社MTI) 大井埠頭にあるコンテナターミナルを見学し,コンテナ船への乗船も含め,コンテナターミナルにおける様々な業務内容に関して説明を頂く。国際物流の玄関口から海上輸送の特徴,役割を理解する。09:30 東大集合 チャーターバスで大井埠頭。 見学終了後 バスにて横浜へ移動 16:01/22(午後)【見学3】日本郵船歴史博物館(協力:日本郵船株式会社) 13:30より 横浜の山下公園近くにある日本郵船歴史博物館を見学する。さらに,日本郵船株式会社の方から講義をしていただき,船会社の技術者の仕事及び最近の省エネ技術に関する知識を得る。見学終了後は,希望者はバスで大学に戻る。17:00頃を予定
成績評価方法
・成績は出席点(13回 講義,3回 見学)+最終レポートで評価する. ・出席点は,各担当の先生が10点満点で評価する.個別レポートが出題される場合もある. ・最終レポートは,講義内容をベースとした内容を出題する. ・出席点とレポート点を集計し,優―良―可を判定する.
履修上の注意
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