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最終更新日:2025年4月21日
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欧州研究特別研究VIII
北欧文学・文化 「幸せな北欧」イメージを批判する
現在の日本において、北欧諸国は、「福祉国家」「男女平等」「教育先進国」といった、理想の政治的・社会的モデルとして、また、児童文学、映画、家具や小物、美しい景色などの人気に基づいた牧歌的な「幸せの国」として紹介されることが多い。
当授業では、「牧歌的な北欧」像の源流となった日本とドイツにおける北欧および北欧文学の受容を踏まえ、セルマ・ラーゲルレーヴ(スウェーデン)、ハンス・クリスチャン・アンデルセン(デンマーク)、トーベ・ヤンソン(フィンランド)の作品を「国家」「家族」「ジェンダー」に着目して分析する。これらをもとに、受講者とのディスカッションを行い、「牧歌的な北欧」像を批判する。
講義を聴講し、ディスカッションに積極的に参加し、具体的な北欧文学作品や文化に触れることで、北欧についての基礎知識を身に着け、現代の日本に流布する北欧のステレオタイプ・イメージを批判できるようになることを目標とする。また、実際に北欧文学を一冊選び、レポートを書くことで、各自の視点から北欧に限らず、各種ステレオタイプ・イメージの批判ができるようになることを目標とする。
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