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08D1452
FAS-DA4F53S3
環境学フィールドワークI
Fieldwork and Case-studies for Environmental Sciences I
永田 淳嗣
NAGATA Junji
A1A2 未定
To Be Arranged 

This course is designed to give students an opportunity to be exposed to the efforts to address environmental issues in the field. As a case it will take up the activities promoting creation of a model town where the environment and industry would coexist in harmony in the coastal area of Kawasaki City, Kanagawa Prefecture, through the collaboration between public and private sectors. Kawasaki City is well known as an industrial city and experienced serious environmental degradation including air pollution and water contamination, which were typically called “ko-gai” in Japanese language. To tackle these problems the city government implemented various antipollution measures ahead of the national government and in the process of dealing with a variety of environmental issues, a vast amount of environmental technology and know-how has been accumulated within Kawasaki City. In 1997, Kawasaki City drew up the Kawasaki Eco-Town plan. In Kawasaki Eco-Town, companies are encouraged to adopt resource recycling in their production activities as much as possible, and industrial waste and bi-products are effectively reused as raw materials. This course stresses understanding of the present conditions and practical issues facing these efforts on the ground.

単位 Credit:2
教室 Room: 未定 To Be Arranged
講義使用言語 Language:英語 English
08C102302
FAS-CA4B22L1
文化人類学特殊講義(民俗学の思想と現代的課題)
Lecture on Special Topics (Cultural Anthropology) (The Thoughts and Contemporary Issues of Folklore)
山 泰幸
YAMA Yoshiyuki
S1S2 集中
Intensive 
民俗学の思想と現代的課題

日本民俗学の思想を、江戸期の国学との関連や戦時期の思想との関連から解説し、その学問的な特質を見極めながら、現代的な課題への応答可能性について考えていく。

単位 Credit:2
他学部 Other Faculty:可 YES
教室 Room: 駒場14号館 407室
講義使用言語 Language:日本語 Japanese
4917410
GII-CH6315L1
文化・人間情報学特論XV
Special Seminars in Cultural and Human Information Studies XV
菅 豊
Yutaka Suga
S1S2 水曜4限
Wed 4th
「野の芸術」論―ヴァナキュラー概念を用いた民俗学的アート研究

●概要  日本の民俗学と世界各国の民俗学とでは、研究ジャンルが非対称である。世界の民俗学では積極的に取り組まれているのに対し、日本の民俗学では十分に取り組まれてこなかった重要な研究ジャンルがある。それが芸術=アートである(本授業では美術・工芸に加え音楽、演芸、さらに審美性を必ずしも追求しない創作活動なども含めてアートと表現する)。本授業は、現代民俗学のキーコンセプトである「ヴァナキュラー(vernacular)」概念で捉えられるアート、すなわちヴァナキュラー・アートを題材に、民俗学的アート論の方法や理論、具体的事例を検討する。 ●本授業の学術的背景と核心をなす学術的「問い」  日本において、早くも1928年に民俗芸術の会が設立され、雑誌『民俗芸術』が発刊されたが、それは民俗芸能偏重で芸術一般を取り扱うことはなかった。しかし、その会に参画した柳田国男は芸術に関心を示し、芸術が「面白い研究課題」であり、その研究が「世界のフオクロア」に対して貢献できると強調した。そして生け花や庭園、化粧、芝居演劇、絵画などを例に、「素人」や「専門家に非ざる百姓」「小学校に入ったばかりの子供」といった「普通人」や「無名の常民」の芸術活動を研究することの意義を訴えた(柳田 1934:147-152)。現代のアート論においても先駆的であると思われる柳田のこの主張は、その後、鶴見俊輔の「限界芸術論」に引き継がれたものの、残念なことに民俗学では忘却されてしまった。また民俗学は、それと同時代に生起した柳宗悦らの民藝運動とも直接接触することはなかった。結果、日本の民俗学は伝統的な民俗芸能や口承文芸には関心をもったものの、芸術を「便宜的・表面的な分類ラベル程度のものでしかなく、内実をもった概念にまで高める必要のないもの」(小松 1999:6)として軽視し続けてきた。その状況は現在でも変わらない。  しかし、アルフレッド・ジェルやティム・インゴルドなどの研究をもち出すまでもなく、近年、人類学的アート研究が活性化しており、また社会学など民俗学の隣接科学でもアートが重要課題となっている。そして海外の民俗学に目を転じれば、古くより美術や工芸に関してFolk Art(英米)や「民間藝術」(中国)という明確なジャンルが定められ、積極的に考究されてきた。さらに翻って日本のアート界を眺望すれば、地域の芸術祭が隆盛するなど、現代美術の重心が前衛的なコンセプチュアル・アートから、「風土」「伝統」といった土着的な民俗文化を求めるものへ移行する「民俗学的転回(Folkloric Turn)」(福住 2017:29)を経験しており、アートにとって民俗学的世界は見過ごせない重要課題となってきている。  このような学術的背景のもと、日本の民俗学においてアートというジャンルを、その研究の射程に収めることの重要性は高まりつつある。もちろん、アートを民俗学で考究する際、他のディシプリンと異なる民俗学独自の視角が求められることは言を俟たない。その民俗学的アート論を起ち上げる際に、本授業が採用する概念がヴァナキュラーである。ヴァナキュラーは、元来、土地固有の土着性や、さらに地方語、話し言葉、日常語を意味する言葉として使用されていたが、今日の文化研究において「権力、近代、人種、階級から、個人や集団の創造性、さらに研究者の位置性や政策に関わる問題等、きわめて多様なテーマ」(小長谷 2017:28)が関わる文化概念として用いられ、米国の民俗学でもキーコンセプトとなっている(Bauman 2008など)。その語には土着や周縁、非権力、異端、邪道、粗野、アンオフィシャル、アマチュア、ディレッタント、在野、非エリート、俗、非市場、独学、手仕事といった、実に多様な含意を読み取ることができる。  このヴァナキュラーという語で形容されるアートのジャンル、すなわちヴァナキュラー・アートは、芸術の専門教育を受けておらず、そして自分のことを「芸術家」だと認識していない「芸術家」たちによって制作されるアートであり、独学芸術(Self-taught Art)や、障害をもつ人びとが一般的に行為主体とされるアール・ブリュット(Art Brut)、その英訳であるアウトサイダー・アート(Outsider Art)、さらに機能性に欠ける奇異な構造物を数十年かけて、こつこつと無目的に創り上げる幻視風景(Visionary Environment)などのアート・ジャンルと多くの部分で重なり合う。ただし、ヴァナキュラー・アートの場合、天賦の才に恵まれ敬意を集める芸術家や、反対に「変人」扱いされる人びと、そしてアフリカン・アメリカンや障害者といったマイノリティのように、社会的に「しるしづけられた(有徴の)存在」による創作だけではなく、市井のどこにでもいる、表舞台で脚光を浴びない普通の人びとの、ありきたりな日常生活における創作を含む点が特徴的である。その創作は人びとの生活と不可分であり、衣食住と同じように日常生活に埋め込まれ、淡々と行われている。その点で、民俗学において考究する意義が大きい。ヴァナキュラー・アート研究では、行為主体の非専門性や行為の日常性を重要視するのである。このヴァナキュラーという概念を獲得することにより、民俗学は伝統と不可分であるFolk Artや民間藝術とともに、伝統に囚われない日常生活における「いま」のアートの創作活動を研究の視野に収めることができる。  アカデミズムの外、すなわち「野」で生起した「野の学問」である日本の民俗学で、普通の人びと=「野の芸術家」の生活の卑近な創作活動=「野の芸術」の具体像を把握するため、本授業では「普通の人びとは日常生活のなかで、いつ、どこで、なぜ、どのように創作活動を行っているのか?」、「普通の人びとがもつ創造性とはいかなるものか?」、「普通の人びとが生活のなかで『アートする(doing art)』ことはいかなる社会的意味と価値をもっているのか?」、そして「普通の人びとのアート・ワールド(芸術世界)はどのような構造になっているのか?」といった、学術的「問い」を設定した。これらの学術的「問い」は、柳田国男がその研究の必要性を力説したにもかかわらず、その後、民俗学で忘却された、「素人」や「専門家に非ざる」人びとの芸術活動に対する「問い」と相通じるものでもある。 【引用・参考文献】 柳田国男1934『民間伝承論』共立社 小松和彦他編1999『芸術と娯楽の民俗』雄山閣 福住廉2017「民俗学的転回」『美術手帖』2017年12月号(1062号) 小長谷英代2017『〈フォーク〉からの転回 ―文化批判と領域史』春風社 Richard Bauman 2008 The Philology of the Vernacular, Journal of Folklore Research 45(1).

単位 Credit:2
他学部 Other Faculty:可 YES
教室 Room: 東文研及総合博物館 7階・705号室
講義使用言語 Language:日本語 Japanese
060320021
FAG-CE3L01L1
横断型 University-wide
自然共生社会論
Societies in Harmony with Nature
橋本 禅
Shizuka Hashimoto
S2 集中
Intensive 

 我々の社会は、自然がもたらす多様な恵み(生態系サービス)に支えられています。しかしながら、地球環境及び社会経済の変化が引き起こす生物多様性の減少や生態系の劣化により、将来にわたる生態系サービスの持続的な供給が危ぶまれています。本講義では、生態系サービスを将来にわたり享受できる自然共生社会の構築に必要な基礎知識の習得を目標として、我が国や諸外国の生態系サービスの現状や評価の方法、関係する国際的枠組み、国内の政策や計画・事業等の制度や実際の取組みについて、計画論的な視点から学びます。

単位 Credit:2
他学部 Other Faculty:可 YES
教室 Room: 農学部1号館 第5講義室 Faculty of Agriculture Bldg.1 Lecture Room No.5,Faculty of Agriculture
講義使用言語 Language:日本語 Japanese
31D220-1141S
GAS-AS6A14L1
横断型 University-wide
通文化研究基礎論II
Foundations of Trans-regional Studies II
菅 豊
Yutaka Suga
S1S2 水曜4限
Wed 4th
「野の芸術」論―ヴァナキュラー概念を用いた民俗学的アート研究

●概要  日本の民俗学と世界各国の民俗学とでは、研究ジャンルが非対称である。世界の民俗学では積極的に取り組まれているのに対し、日本の民俗学では十分に取り組まれてこなかった重要な研究ジャンルがある。それが芸術=アートである(本授業では美術・工芸に加え音楽、演芸、さらに審美性を必ずしも追求しない創作活動なども含めてアートと表現する)。本授業は、現代民俗学のキーコンセプトである「ヴァナキュラー(vernacular)」概念で捉えられるアート、すなわちヴァナキュラー・アートを題材に、民俗学的アート論の方法や理論、具体的事例を検討する。 ●本授業の学術的背景と核心をなす学術的「問い」  日本において、早くも1928年に民俗芸術の会が設立され、雑誌『民俗芸術』が発刊されたが、それは民俗芸能偏重で芸術一般を取り扱うことはなかった。しかし、その会に参画した柳田国男は芸術に関心を示し、芸術が「面白い研究課題」であり、その研究が「世界のフオクロア」に対して貢献できると強調した。そして生け花や庭園、化粧、芝居演劇、絵画などを例に、「素人」や「専門家に非ざる百姓」「小学校に入ったばかりの子供」といった「普通人」や「無名の常民」の芸術活動を研究することの意義を訴えた(柳田 1934:147-152)。現代のアート論においても先駆的であると思われる柳田のこの主張は、その後、鶴見俊輔の「限界芸術論」に引き継がれたものの、残念なことに民俗学では忘却されてしまった。また民俗学は、それと同時代に生起した柳宗悦らの民藝運動とも直接接触することはなかった。結果、日本の民俗学は伝統的な民俗芸能や口承文芸には関心をもったものの、芸術を「便宜的・表面的な分類ラベル程度のものでしかなく、内実をもった概念にまで高める必要のないもの」(小松 1999:6)として軽視し続けてきた。その状況は現在でも変わらない。  しかし、アルフレッド・ジェルやティム・インゴルドなどの研究をもち出すまでもなく、近年、人類学的アート研究が活性化しており、また社会学など民俗学の隣接科学でもアートが重要課題となっている。そして海外の民俗学に目を転じれば、古くより美術や工芸に関してFolk Art(英米)や「民間藝術」(中国)という明確なジャンルが定められ、積極的に考究されてきた。さらに翻って日本のアート界を眺望すれば、地域の芸術祭が隆盛するなど、現代美術の重心が前衛的なコンセプチュアル・アートから、「風土」「伝統」といった土着的な民俗文化を求めるものへ移行する「民俗学的転回(Folkloric Turn)」(福住 2017:29)を経験しており、アートにとって民俗学的世界は見過ごせない重要課題となってきている。  このような学術的背景のもと、日本の民俗学においてアートというジャンルを、その研究の射程に収めることの重要性は高まりつつある。もちろん、アートを民俗学で考究する際、他のディシプリンと異なる民俗学独自の視角が求められることは言を俟たない。その民俗学的アート論を起ち上げる際に、本授業が採用する概念がヴァナキュラーである。ヴァナキュラーは、元来、土地固有の土着性や、さらに地方語、話し言葉、日常語を意味する言葉として使用されていたが、今日の文化研究において「権力、近代、人種、階級から、個人や集団の創造性、さらに研究者の位置性や政策に関わる問題等、きわめて多様なテーマ」(小長谷 2017:28)が関わる文化概念として用いられ、米国の民俗学でもキーコンセプトとなっている(Bauman 2008など)。その語には土着や周縁、非権力、異端、邪道、粗野、アンオフィシャル、アマチュア、ディレッタント、在野、非エリート、俗、非市場、独学、手仕事といった、実に多様な含意を読み取ることができる。  このヴァナキュラーという語で形容されるアートのジャンル、すなわちヴァナキュラー・アートは、芸術の専門教育を受けておらず、そして自分のことを「芸術家」だと認識していない「芸術家」たちによって制作されるアートであり、独学芸術(Self-taught Art)や、障害をもつ人びとが一般的に行為主体とされるアール・ブリュット(Art Brut)、その英訳であるアウトサイダー・アート(Outsider Art)、さらに機能性に欠ける奇異な構造物を数十年かけて、こつこつと無目的に創り上げる幻視風景(Visionary Environment)などのアート・ジャンルと多くの部分で重なり合う。ただし、ヴァナキュラー・アートの場合、天賦の才に恵まれ敬意を集める芸術家や、反対に「変人」扱いされる人びと、そしてアフリカン・アメリカンや障害者といったマイノリティのように、社会的に「しるしづけられた(有徴の)存在」による創作だけではなく、市井のどこにでもいる、表舞台で脚光を浴びない普通の人びとの、ありきたりな日常生活における創作を含む点が特徴的である。その創作は人びとの生活と不可分であり、衣食住と同じように日常生活に埋め込まれ、淡々と行われている。その点で、民俗学において考究する意義が大きい。ヴァナキュラー・アート研究では、行為主体の非専門性や行為の日常性を重要視するのである。このヴァナキュラーという概念を獲得することにより、民俗学は伝統と不可分であるFolk Artや民間藝術とともに、伝統に囚われない日常生活における「いま」のアートの創作活動を研究の視野に収めることができる。  アカデミズムの外、すなわち「野」で生起した「野の学問」である日本の民俗学で、普通の人びと=「野の芸術家」の生活の卑近な創作活動=「野の芸術」の具体像を把握するため、本授業では「普通の人びとは日常生活のなかで、いつ、どこで、なぜ、どのように創作活動を行っているのか?」、「普通の人びとがもつ創造性とはいかなるものか?」、「普通の人びとが生活のなかで『アートする(doing art)』ことはいかなる社会的意味と価値をもっているのか?」、そして「普通の人びとのアート・ワールド(芸術世界)はどのような構造になっているのか?」といった、学術的「問い」を設定した。これらの学術的「問い」は、柳田国男がその研究の必要性を力説したにもかかわらず、その後、民俗学で忘却された、「素人」や「専門家に非ざる」人びとの芸術活動に対する「問い」と相通じるものでもある。 【引用・参考文献】 柳田国男1934『民間伝承論』共立社 小松和彦他編1999『芸術と娯楽の民俗』雄山閣 福住廉2017「民俗学的転回」『美術手帖』2017年12月号(1062号) 小長谷英代2017『〈フォーク〉からの転回 ―文化批判と領域史』春風社 Richard Bauman 2008 The Philology of the Vernacular, Journal of Folklore Research 45(1).

単位 Credit:2
他学部 Other Faculty:可 YES
教室 Room: 東文研及総合博物館 7階・705号室
講義使用言語 Language:日本語 Japanese
31M220-1141S
GAS-AS6A14L1
横断型 University-wide
通文化研究基礎論II
Foundations of Trans-regional Studies II
菅 豊
Yutaka Suga
S1S2 水曜4限
Wed 4th
「野の芸術」論―ヴァナキュラー概念を用いた民俗学的アート研究

●概要  日本の民俗学と世界各国の民俗学とでは、研究ジャンルが非対称である。世界の民俗学では積極的に取り組まれているのに対し、日本の民俗学では十分に取り組まれてこなかった重要な研究ジャンルがある。それが芸術=アートである(本授業では美術・工芸に加え音楽、演芸、さらに審美性を必ずしも追求しない創作活動なども含めてアートと表現する)。本授業は、現代民俗学のキーコンセプトである「ヴァナキュラー(vernacular)」概念で捉えられるアート、すなわちヴァナキュラー・アートを題材に、民俗学的アート論の方法や理論、具体的事例を検討する。 ●本授業の学術的背景と核心をなす学術的「問い」  日本において、早くも1928年に民俗芸術の会が設立され、雑誌『民俗芸術』が発刊されたが、それは民俗芸能偏重で芸術一般を取り扱うことはなかった。しかし、その会に参画した柳田国男は芸術に関心を示し、芸術が「面白い研究課題」であり、その研究が「世界のフオクロア」に対して貢献できると強調した。そして生け花や庭園、化粧、芝居演劇、絵画などを例に、「素人」や「専門家に非ざる百姓」「小学校に入ったばかりの子供」といった「普通人」や「無名の常民」の芸術活動を研究することの意義を訴えた(柳田 1934:147-152)。現代のアート論においても先駆的であると思われる柳田のこの主張は、その後、鶴見俊輔の「限界芸術論」に引き継がれたものの、残念なことに民俗学では忘却されてしまった。また民俗学は、それと同時代に生起した柳宗悦らの民藝運動とも直接接触することはなかった。結果、日本の民俗学は伝統的な民俗芸能や口承文芸には関心をもったものの、芸術を「便宜的・表面的な分類ラベル程度のものでしかなく、内実をもった概念にまで高める必要のないもの」(小松 1999:6)として軽視し続けてきた。その状況は現在でも変わらない。  しかし、アルフレッド・ジェルやティム・インゴルドなどの研究をもち出すまでもなく、近年、人類学的アート研究が活性化しており、また社会学など民俗学の隣接科学でもアートが重要課題となっている。そして海外の民俗学に目を転じれば、古くより美術や工芸に関してFolk Art(英米)や「民間藝術」(中国)という明確なジャンルが定められ、積極的に考究されてきた。さらに翻って日本のアート界を眺望すれば、地域の芸術祭が隆盛するなど、現代美術の重心が前衛的なコンセプチュアル・アートから、「風土」「伝統」といった土着的な民俗文化を求めるものへ移行する「民俗学的転回(Folkloric Turn)」(福住 2017:29)を経験しており、アートにとって民俗学的世界は見過ごせない重要課題となってきている。  このような学術的背景のもと、日本の民俗学においてアートというジャンルを、その研究の射程に収めることの重要性は高まりつつある。もちろん、アートを民俗学で考究する際、他のディシプリンと異なる民俗学独自の視角が求められることは言を俟たない。その民俗学的アート論を起ち上げる際に、本授業が採用する概念がヴァナキュラーである。ヴァナキュラーは、元来、土地固有の土着性や、さらに地方語、話し言葉、日常語を意味する言葉として使用されていたが、今日の文化研究において「権力、近代、人種、階級から、個人や集団の創造性、さらに研究者の位置性や政策に関わる問題等、きわめて多様なテーマ」(小長谷 2017:28)が関わる文化概念として用いられ、米国の民俗学でもキーコンセプトとなっている(Bauman 2008など)。その語には土着や周縁、非権力、異端、邪道、粗野、アンオフィシャル、アマチュア、ディレッタント、在野、非エリート、俗、非市場、独学、手仕事といった、実に多様な含意を読み取ることができる。  このヴァナキュラーという語で形容されるアートのジャンル、すなわちヴァナキュラー・アートは、芸術の専門教育を受けておらず、そして自分のことを「芸術家」だと認識していない「芸術家」たちによって制作されるアートであり、独学芸術(Self-taught Art)や、障害をもつ人びとが一般的に行為主体とされるアール・ブリュット(Art Brut)、その英訳であるアウトサイダー・アート(Outsider Art)、さらに機能性に欠ける奇異な構造物を数十年かけて、こつこつと無目的に創り上げる幻視風景(Visionary Environment)などのアート・ジャンルと多くの部分で重なり合う。ただし、ヴァナキュラー・アートの場合、天賦の才に恵まれ敬意を集める芸術家や、反対に「変人」扱いされる人びと、そしてアフリカン・アメリカンや障害者といったマイノリティのように、社会的に「しるしづけられた(有徴の)存在」による創作だけではなく、市井のどこにでもいる、表舞台で脚光を浴びない普通の人びとの、ありきたりな日常生活における創作を含む点が特徴的である。その創作は人びとの生活と不可分であり、衣食住と同じように日常生活に埋め込まれ、淡々と行われている。その点で、民俗学において考究する意義が大きい。ヴァナキュラー・アート研究では、行為主体の非専門性や行為の日常性を重要視するのである。このヴァナキュラーという概念を獲得することにより、民俗学は伝統と不可分であるFolk Artや民間藝術とともに、伝統に囚われない日常生活における「いま」のアートの創作活動を研究の視野に収めることができる。  アカデミズムの外、すなわち「野」で生起した「野の学問」である日本の民俗学で、普通の人びと=「野の芸術家」の生活の卑近な創作活動=「野の芸術」の具体像を把握するため、本授業では「普通の人びとは日常生活のなかで、いつ、どこで、なぜ、どのように創作活動を行っているのか?」、「普通の人びとがもつ創造性とはいかなるものか?」、「普通の人びとが生活のなかで『アートする(doing art)』ことはいかなる社会的意味と価値をもっているのか?」、そして「普通の人びとのアート・ワールド(芸術世界)はどのような構造になっているのか?」といった、学術的「問い」を設定した。これらの学術的「問い」は、柳田国男がその研究の必要性を力説したにもかかわらず、その後、民俗学で忘却された、「素人」や「専門家に非ざる」人びとの芸術活動に対する「問い」と相通じるものでもある。 【引用・参考文献】 柳田国男1934『民間伝承論』共立社 小松和彦他編1999『芸術と娯楽の民俗』雄山閣 福住廉2017「民俗学的転回」『美術手帖』2017年12月号(1062号) 小長谷英代2017『〈フォーク〉からの転回 ―文化批判と領域史』春風社 Richard Bauman 2008 The Philology of the Vernacular, Journal of Folklore Research 45(1).

単位 Credit:2
他学部 Other Faculty:可 YES
教室 Room: 東文研及総合博物館 7階・705号室
講義使用言語 Language:日本語 Japanese
060320855
FAG-CE3E17L1
農村社会学
Rural Sociology
矢野 晋吾
S1 木曜2限
Thu 2nd
日本社会・日本文化の基礎構造

日本社会の基礎的な構造及び人々の思考・行動様式について、農村社会学が日本独自に培った「家」と「村落」の理論を参照しながら、理解し、現代の日本社会・日本文化の基本的な構造について考える。  The course will focus on the Japanese local culture, from the view point of sociology and folklore. We will discuss the structure of the local community, the kinship, the family, the traditional social relationships, the religious life and so on. This course will be given in Japanese.

単位 Credit:1
他学部 Other Faculty:可 YES
教室 Room: 農学部1号館 第10講義室 Faculty of Agriculture Bldg.1 Lecture Room No.10,Faculty of Agriculture
講義使用言語 Language:日本語 Japanese
5113007
GPP-MP5E10L3
Principles of Microeconomics
Principles of Microeconomics
小川 光
Ogawa Hikaru
S1 火曜2限 金曜2限
Tue 2nd Fri 2nd
Principles of Microeconomics

This course covers the introductory microeconomics to students who are not majoring in Economics. It provides key concepts, economic ideas, and a framework for learning about microeconomics. The course places primary emphasis on the role of market, and then analyzes the role of government in the market.

単位 Credit:2
教室 Room: 国際学術総合研究棟 講義室B International Academic Research Bldg. Lecture Hall B
講義使用言語 Language:英語 English
08D1445
FAS-DA4F46L3
横断型 University-wide
人口論[国際環境学コース]
Human Population Dynamics [Environmental Sciences]
嶋田 正和
SHIMADA Masakazu
S1S2 集中
Intensive 
Human Population Dynamics by Professor Joel E. Cohen (Rockefeller University and Columbia University) Professor Joel E. Cohen is a world-level, famous researcher on human population dynamics, and we are lucky enough to invite him to an intensive course "Human Population Dynamics" of PEAK ES course, the University of Tokyo every two years.

This course will survey the past, present, and likely future of Earth's human population from a global perspective. It will examine the prospects for a larger, more slowly growing, older and more urban population in the future. It will consider the causes and consequences of demographic differences between regions. It will review and criticize concepts and estimates of human carrying capacity. Population interacts with economics, the environment and culture, including human values. As examples of these interactions, the course will explore the connections of population with food, water, energy, climate, education, equity, sustainability, governance, and globalization.

単位 Credit:2
他学部 Other Faculty:可 YES
教室 Room: 21KOMCEE East K211 21KOMCEE East Room K211
講義使用言語 Language:英語 English
31D360-0100S
Environmental Management and Policy III
Environmental Management and Policy III
嶋田 正和
SHIMADA Masakazu
S1S2 集中
Intensive 
Human Population Dynamics by Professor Joel E. Cohen (Rockefeller University and Columbia University) Professor Joel E. Cohen is a world-level, famous researcher on human population dynamics, and we are lucky enough to invite him to an intensive course "Human Population Dynamics" of PEAK ES course, the University of Tokyo every two years.

This course will survey the past, present, and likely future of Earth's human population from a global perspective. It will examine the prospects for a larger, more slowly growing, older and more urban population in the future. It will consider the causes and consequences of demographic differences between regions. It will review and criticize concepts and estimates of human carrying capacity. Population interacts with economics, the environment and culture, including human values. As examples of these interactions, the course will explore the connections of population with food, water, energy, climate, education, equity, sustainability, governance, and globalization.

単位 Credit:2
他学部 Other Faculty:可 YES
教室 Room: 21KOMCEE East K211 21KOMCEE East Room K211
講義使用言語 Language:英語 English

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