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最終更新日:2025年4月21日

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都市デザイン概論

「都市デザイン(アーバンデザイン)」とは、システムとしての都市計画と連動し、具体的な空間像を提示する手段やプロセスであり、建築がより外部に拡張するなかで都市計画との媒介的役割を果たすための領域である。
本講義では、古代から現代までの歴史上の都市の都市計画・都市デザインの事例を題材としながら、社会問題や都市問題の解決策としての、あるいは快適な都市づくりの手法としての多様な都市設計の成果を検証しながら、都市デザインの今日的課題を考える。
特に、デザインの形態的側面にのみスポットをあてるのではなく、「社会・時代」「政策・制度」「都市・建築デザイン」の関係性の構図から都市デザインを捉え、学ぶことを狙いとする。
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
FEN-UE2m09L1
FEN-UE2m09L1
都市デザイン概論
出口 敦
A2
木曜1限、木曜2限
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講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
開講所属
工学部
授業計画
A2タームにおける各回の講義におけるテーマ、キーワードは以下の通りです。 前編【都市デザインの思潮から理論へ】 1.「都市をデザインするとは」 対象、アプローチ、今日的背景、参考文献紹介 2.「都市の機能と機能的都市」 工業都市、線型都市、モダニズム、CIAM、機能と空間 3.「機能的都市のグランドデザイン」 輝く都市、新首都計画、ツリー構造、都市らしさ、連帯性 4.「都市を改造する」 様式とフォルム、革新的デザイン、パリ・ウィーンの都市改造 5.「田園都市と郊外のデザイン」 空想社会主義、田園都市論、E・ハワード、R・アンウィン、レッチワース、ラドバーン、住宅地設計技法 6.「都市デザインのムーブメント」 City Beautiful Movement(都市美運動)、Park Movement(公園整備運動)、シビックセンター、D・バーナム 後編【都市デザインの原理・理論から実践へ】 7.「景観論と都市景観デザイン」 カミロ・ジッテ、ケヴィン・リンチ、ゴードン・カレン、D/H 8.「都市構造のデザイン」 古代ギリシャ、アゴラ、広場、古代ローマ、グリッドパタン、四行八門、敷地割、都市の構造要素 9.「都市居住のデザイン」 都市の初源、都市居住の原型、都市の組織化、都市空間の構造体 アワニー原則、ニューアーバニズム 10.「デザインガイドライン」 シビルミニマム、形態規制、公開空地、緑被率、緑視率、日照・採光、地域らしさとルール 11.「都市の再生」 市街地再開発,区画整理、地区計画 12.「公共空間のデザイン」 パブリックの意味,ストリートデザイン・マネジメント、公開空地 13. 総括「都市をデザインするとは」
成績評価方法
授業の出席状況とA2ターム終了時に出題するレポート評価に基づき成績評価を行う。
教科書
授業にて参考図書リストを配布します、
参考書
授業にて参考図書リストを配布します、
履修上の注意
基礎を固める(分野別基礎)
その他
前提となる知識と項目:「都市」に関心を持つ方であれば、前提となる専門的知識は特に必要としません。授業内で参考図書リストを配布しますので、関心のある多くの図書を読んで頂きたいと思います。 応用先_分野と項目:授業で習得した考え方や知識は、都市計画学、建築学、土木工学、造園学などの関連分野に役立てて頂くことを狙いとしています。また、人文社会学分野や社会科学分野における都市問題、都市政策の関連領域とも関連する内容を含みます。
実務経験と授業科目の関連性
授業の後半部では都市計画、都市デザインの実務・実践の経験と関連する内容となっています。