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最終更新日:2026年8月26日

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緑地計画概論

本講義では、近代以前の日本の都市形成史を理解した上で、近代以降の都市計画・設計や緑地計画について、欧米諸都市の計画・設計事例との比較を交えながら重点的に学習する。

近代以降は近代化、高度成長、安定成長および成熟・縮退の4つの時代に区分し、各時代区分における思想や技術、実現した都市空間や緑地空間を詳細に学ぶ。現在の成熟・縮退の時代の計画・設計に際しては、ランドスケープ・エコロジーを始めとして、気候変動適応に向けたグリーンインフラ、防災・減災、生物多様性とNature Positive、公民学連携・多主体参加・協働やパークマネジメント等の「時代の潮流」に注目し、欧米および日本の緑地計画のこれまでの変遷を概説した上で、今後の緑地計画のあり方を論じる。新たな側面を包括的に組み込んでいくことの必要性や重要性を学習する。

適宜、ミニディスカッションおよびレポートを出題する。
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
FEN-UE2m07L1
FEN-UE2m07L1
緑地計画概論
高取 千佳
A1 A2
火曜3限
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講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
開講所属
工学部
授業計画
10/07 第1回 オリエンテーションと導入:都市と緑地の関係を考える 内容:授業の目的・評価方法の説明。「都市と自然」の共生史と、緑地計画の基本的視点を導入 キーワード:都市形成史、公共空間、ランドスケープ概念 課題:本日の講義を聞いて、特に興味を持った点・今後深く知りたい点について、UTOL上で提出 10/14 第2回 前近代の都市形成と自然観・風致思想 内容:古代~江戸期における都市空間と緑地の構造。庭園・寺社林・里山・堤・水系の役割を学ぶ キーワード:城下町、回遊式庭園、里山、風致景観 ディスカッション:「江戸の緑はインフラだったのか?」 10/21 近代化期①:都市計画制度と緑地行政の成立 内容:明治期の近代都市計画制度と公園制度の誕生。衛生・美観・風致を背景とする都市緑地思想 キーワード:内務省、公園行政、風致地区、田園都市論 課題:明治期公園(上野・飛鳥山・大阪城公園など)の設計理念比較 10/28 近代化期②:欧米の都市緑地計画との比較 内容:オルムステッドやハワードなど、欧米の都市公園・緑地体系の形成と日本への影響 キーワード:シティビューティフル運動、ボストン・エメラルドネックレス、田園都市 11/04 第5回 高度成長期①:東京緑地計画と都市拡大、グリーンベルト構想 内容:戦後復興と高度成長期の緑地計画。グリーンベルト構想、近郊緑地保全制度の展開 キーワード:都市計画法、首都圏整備法、近郊緑地保全 課題:多摩ニュータウン・千里ニュータウンの緑地配置分析 11/11第6回 高度成長期②:都市公園整備と住民参加の萌芽 内容:都市公園の整備拡大とその限界。量的拡大から質的充実への転換を検討 キーワード:都市公園法、公園緑地計画要綱、住民協働。 ディスカッション:「“管理する公園”から“共に使う公園”へ」。 11/18 第7回 安定成長期①:環境共生と制度的整備 内容:1980年代以降の環境政策・景観政策の展開。緑の基本計画制度、環境共生都市の形成 キーワード:緑の基本計画、環境基本法、景観法 課題:自治体の緑の基本計画を1つ調べ要点をまとめる。 ミニレポート提出① 11/17 18:00 11/26 第8回 安定成長期②:ランドスケープ・プランニングとGISの導入 内容:マクハーグらによるエコロジカル・プランニングの思想とGISによる重ね合わせ手法。 キーワード:エコロジカル・プランニング、ランドスケープ・エコロジー、GIS 12/02 第9回 成熟・縮退期①:グリーンインフラ概念の登場と政策展開 内容:気候変動・災害リスク対応としてのグリーンインフラ政策の登場 キーワード:グリーンインフラ、防災・減災、レジリエンス、ブルーグリーンネットワーク 課題:日本と欧米のグリーンインフラ政策比較 12/09 第10回 成熟・縮退期②:生物多様性・Nature Positiveと都市 内容:生物多様性国家戦略、TNFD、自然共生都市の概念と緑地政策への影響。 キーワード:ネイチャーポジティブ、里地・里山、都市生態系、MRV ディスカッション:「生物多様性と緑地の“価値”をどう評価するか?」 12/16 第11回 成熟・縮退期③:協働・パークマネジメント・社会的包摂 内容:パークマネジメントの仕組み、市民参加、指定管理者制度。 キーワード:協働管理、コモンズ、公民連携、ソーシャル・キャピタル 課題:協働事例の分析 12/24 第12回 成熟・縮退期④:スマート・グリーンインフラと自治体計画 内容:グリーンインフラとDXの融合、自治体による先進的緑地計画の動向。 さいたま市の「緑の基本計画」を事例に、AI・GIS・デジタルツインを用いた緑地マネジメントを考察 キーワード:スマートグリーンインフラ、デジタルツイン、都市DX、自治体政策 課題:さいたま市計画を中心に、他自治体のDX事例を比較検討。 01/06 第13回 特別講義:地域計画とランドスケープデザイン(講師:德永 哲) 内容:地域スケールでのランドスケープ設計の理念と実践 風景資源・生態系・文化・経済の統合的デザインを学ぶ 実際のプロジェクト(例:水辺空間再生、地域再生、ランドスケープ構想)を通して議論 キーワード:地域計画、ランドスケープ・アーキテクチュア、共創デザイン ディスカッション:「地域固有の風景をどう“未来化”するか?」 01/13 第14回 国際比較:欧米主要都市のグリーンインフラ政策と空間実装 内容:パリ、バルセロナ、トロント、シンガポール等のグリーンインフラ政策と実装 3-30-300ルールやネイチャーベースドソリューションを含め、空間デザインの統合モデルを紹介 課題:各都市の戦略と日本への応用可能性をまとめる。 01/20 第15回 総括:成熟社会における緑地計画の未来像 内容:全講義を総括し、これからの緑地計画・デザイン・マネジメントの方向性を議論 「気候変動適応」「社会的包摂」「地域創生」を架橋する都市像を描く 期末レポート:「2040年の日本都市における緑地計画の新たな役割」(A4 4枚程度)
成績評価方法
出席20%、ミニレポート・課題40%、期末レポート40% 毎回、授業終了時に出席チェックを兼ねたコメントペーパーをUTOL上から提出する。 ミニレポート(引用含めてA4で2枚以内)・期末レポートの課題は適宜授業内で提示、UTOLで提出。期限後の提出は認めない。
履修上の注意
基礎を固める(工学部共通)