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最終更新日:2024年4月22日

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プロセシングエンジニアリング

本講義の目的
 持続可能な社会形成に必要な環境負荷の低減と鉱物資源回収技術またはリサイクル工学関係の基礎と応用を学ぶ。

理解すべき事項
• 鉱物資源の基礎、鉱物資源の選鉱、リサイクル、環境浄化の基礎として、排水処理、破砕分解、粒子・粉体の物性、界面化学の利用、物理的選別、化学的選別、リサイクルと環境負荷、3R政策、LCA等を総合的に学ぶ

キーワード
 鉱物資源、リサイクル、環境浄化、粉体、界面化学、微生物、選鉱、分離工学、LCA
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
FEN-SI3r21L1
FEN-SI3r21L1
プロセシングエンジニアリング
ドドビバ ジョルジ
A2
水曜5限、金曜5限
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講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
YES
他学部履修
開講所属
工学部
授業計画
第1回 ドドビバ (粉砕の基礎) 1.ICタグの利用と破砕方法 2. 破砕の基礎 2.1. 粉砕に要する仕事量 2.2. 粉砕速度論 3.破砕粒子の粒子径分布 4.粉砕機の種類について 4.1. 水中電気破砕 4.2. 水中爆破破砕 5.ケーススタディ 第2回 ドドビバ (磁力選別、渦電流選別、帯電選別、カラーソーター) 1.磁力選別 2.磁気力 3.磁性流体を用いた比重選別 4.磁力選別の応用 5. 静電分離 6. 摩擦帯電型静電分離 7. 渦電流選別 8. 機械的ソーティングの考え方 第3回 安川 (鉱物資源の基礎) 1.資源とは何か 2.様々な有用金属とその工学的利用 3.有用金属の需給動向 4.主な有用金属の産出国とその背景 5.現代社会における資源問題 第4回 ドドビバ (微粒子混合物分離のための浮遊選別) 1.微粉体の分離 2.浮選 3.状態図、 “Eh-pH” Diagram 4.コロイド化学 4.1.コロイド分散系の粒子間力 4.2.電気二重層 5.吸着について 5.1.吸着等温線 5.2.吸着速度 第5回 安川 (鉱物資源の成因) 1.ベースメタルの鉱床とその成因論 2.レアメタルの鉱床とその成因論 3.鉱床生成の地質学的背景 4.海底鉱物資源のポテンシャルと課題 第6回 ドドビバ (化学的処理法:溶液反応と化学平衡・製錬反応) 1.金属製錬 2.製錬反応と熱力学 2.1.平衡定数 3.化学平衡 3.1.活量係数 γi 3.2.エリンガムダイアグラム 4.電解製錬 4.1.ネルンストの式 4.2.酸化還元反応 5.酸塩基反応 6.ケーススタディ : 「炭化法を用いた廃電子基板からの金回収の研究」 第7回 安川 (鉱物資源の選鉱) 選鉱の意義 ・経済的観点 ・技術的観点 様々な鉱床における選鉱の事例 海底鉱物資源開発の鍵としての選鉱 第8回 ドドビバ (排水処理) 1.世界的水の不足 2.水処理について 2.1.膜装置 2.2.フェライト生成磁気分離法 2.3.イオン交換樹脂による水処理 3.重金属の処理 4.ケーススタディ:「酸性坑内排水からの砒素除去および鉄回収プロセス」 第9回 安川 (選鉱の評価:化学分析・鉱物組成分析・粒度分析) 1.選鉱結果の評価方法 2.化学分析の原理 ・質量分析法 (ICP-MS法) ・蛍光X線分析法 (XRF) 3.鉱物組成分析 ・X線回折法 (XRD) 4.粒度分析 第10回 安川 (ケーススタディ:南鳥島レアアース泥) 1.レアアース泥の概説 2.南鳥島調査航海の紹介 3.レアアース濃集鉱物の特定と選鉱実験 4.資源分布の把握と資源量の可視化 5.想定される開発システム 第11回 安川 (なぜ鉱物資源が重要か) 1.低環境負荷技術への世界的トレンド 2.戦略元素としてのレアメタル・レアアース 3.諸外国の資源確保戦略 第12回 ドドビバ (LCAの基礎) 1.天然資源の採取 2.3Rイニシアティブとは 3.ライフサイクルアセスメント(LCA)について 3.1. LCAの歴史 3.2. LCAの方法論 4.ケーススタディ: 「廃棄テレビからの各種廃棄プラスチック処理におけるLCAによる評価」 第13回 (試験)
成績評価方法
試験と出席状況により評価を行います。
履修上の注意
基礎を固める(工学部共通)