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最終更新日:2026年10月16日

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宇宙資源学

宇宙資源学
宇宙資源という近年急速に発展している新たな分野について、理念や将来構想ではなく、最新の科学探査データと物理に基づく現実的な対象として理解することを目的とする。地球資源の有限性と熱力学的・地球化学的制約を出発点に、太陽系における物質分布とその起源、宇宙輸送におけるエネルギー制約、小惑星・月・火星における表面物質の特性と利用可能性を扱う。さらに、探査実績に基づく資源抽出・利用の成立条件と限界を検討し、その実装可能性を評価する。加えて、宇宙資源をめぐる法制度や国際的枠組みを整理し、科学技術と社会制度の関係を統合的に捉える。本講義では、表面的なデータ処理や技術にとどまらず、より根源的な制約としての物理法則と資源の構造に踏み込み、地球の外側に広がる未踏の領域に対して、人類が近未来に何をすべきかを自ら計算し、見積もり、判断する力を養う。地球外資源は資源とエネルギーの制約を外部に拡張する唯一の選択肢であり、その意味で今後の人類活動において不可避に検討される対象である。本講義では、とりわけ小惑星探査によって大きく進展した表面物質科学と資源理解を基盤とし、その最前線に立つ国際的研究の流れの中で、この分野がどのように切り拓かれてきたのかを扱う。ここで扱うのは既存の枠組みの延長ではなく、人類の活動領域そのものを拡張しうる科学と工学であり、その最前線を体感する。
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
FEN-SI3r05L2
FEN-SI3r05L2
宇宙資源学
宮本 英昭
S2
金曜4限
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講義使用言語
日本語、英語
単位
1
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
可
開講所属
工学部
授業計画
本講義は、宇宙資源に関する基礎的理解から最先端研究までを一貫した視点で扱う。東京大学では2025年に宇宙資源連携研究機構が設立されており、本講義はその研究基盤を背景として実施される。講義の中心は、同機構を主導し国際的に研究を展開している教員が担当し、海外のトップ大学で実施している宇宙資源に関する講義をそのまま実施するため、一部英語のままの可能性がある。宇宙資源学の根幹的な理念、すなわち地球資源の制約、物理法則に基づく資源利用の成立条件、探査データに裏付けられた実装可能性について体系的に講義する。 講義は全6回で構成される。前半では、地球資源の有限性と太陽系における資源分布、宇宙輸送の物理的制約など、宇宙資源を理解するための基礎的枠組みを扱う。中盤では、小惑星・月・火星における資源特性と利用技術について、実際の探査成果を踏まえて検討する。後半では、宇宙資源をめぐる制度や国際的動向を扱い、科学技術と社会の関係を統合的に捉える。 また、講義の一部では、最前線で研究を進める若手研究者による講義を実施し、具体的な研究事例とその背景にある思考プロセスを紹介する。さらに、海外の研究者を招聘し、国際的な視点から宇宙資源研究の現状と展望を講義する回を設ける。外国人講師による講義は英語で実施される。
授業の方法
対面講義を中心とする。一部、講師の都合でオンライン講義となる場合がある。
成績評価方法
平常点として毎回の講義後の確認レポート(50%)と、講義後のレポート(50%)
履修上の注意
一部英語で講義が実施される可能性がある。