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最終更新日:2026年10月16日
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宇宙資源学
宇宙資源学
宇宙資源という近年急速に発展している新たな分野について、理念や将来構想ではなく、最新の科学探査データと物理に基づく現実的な対象として理解することを目的とする。地球資源の有限性と熱力学的・地球化学的制約を出発点に、太陽系における物質分布とその起源、宇宙輸送におけるエネルギー制約、小惑星・月・火星における表面物質の特性と利用可能性を扱う。さらに、探査実績に基づく資源抽出・利用の成立条件と限界を検討し、その実装可能性を評価する。加えて、宇宙資源をめぐる法制度や国際的枠組みを整理し、科学技術と社会制度の関係を統合的に捉える。本講義では、表面的なデータ処理や技術にとどまらず、より根源的な制約としての物理法則と資源の構造に踏み込み、地球の外側に広がる未踏の領域に対して、人類が近未来に何をすべきかを自ら計算し、見積もり、判断する力を養う。地球外資源は資源とエネルギーの制約を外部に拡張する唯一の選択肢であり、その意味で今後の人類活動において不可避に検討される対象である。本講義では、とりわけ小惑星探査によって大きく進展した表面物質科学と資源理解を基盤とし、その最前線に立つ国際的研究の流れの中で、この分野がどのように切り拓かれてきたのかを扱う。ここで扱うのは既存の枠組みの延長ではなく、人類の活動領域そのものを拡張しうる科学と工学であり、その最前線を体感する。
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