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電子基礎物理
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最終更新日:2024年10月18日
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電子基礎物理
電子デバイス・光デバイス・量子コンピュータなどの動作原理を理解するために不可欠な物理学の基礎事項を学ぶ.前半は量子力学(担当:種村),後半は統計力学(担当:山下)を扱う.
教養前期課程で学ぶ物理学の講義を特に前提としないので,改めて基礎を学びたい学生を歓迎する.
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
FEN-EE2203L1
FEN-EE2203L1
電子基礎物理
山下 真司
A1
A2
木曜1限、木曜2限
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講義使用言語
日本語
単位
4
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
可
開講所属
工学部
授業計画
【前半】 第1章 はじめに ・なぜ量子力学を学ぶのか? ・量子力学の誕生 第2章 一粒子の波動関数 ・シュレディンガー方程式 ・波動関数の意味 ・箱の中の自由粒子 ・時間変化と重ね合わせ状態 ・波束の運動 ・トンネル効果 第3章 波動関数と物理量 ・固有関数の直交性・完全性 ・物理量と演算子 ・固有値と期待値 ・位置の不確定性原理 第4章 行列と状態ベクトル ・ベクトルによる関数表現 ・行列と演算子 ・ブラケット表現 ・交換関係と同時観測性 ・一般化した不確定性原理 【後半】 第1章 統計力学の基礎 1.1統計力学の考え方 1.2 振動子の集まりにおけるエネルギーの交換 1.3 等重率の原理とミクロカノニカル分布 第2章 熱力学の要点 2.1 熱力学第一法則 2.2 熱力学第二法則とエントロピー 2.3 熱力学的関係式 2.4 化学ポテンシャルと平衡条件 第3章 カノニカル分布 3.1 カノニカル分布 3.2 分配関数 3.3 理想気体 3.4 熱力学との関係とエントロピー 第4章 カノニカル分布の応用 4.1 熱放射 (thermal radiation) 4.2 固体の比熱 第5章 フェルミ分布とボーズ分布 5.1 フェルミ粒子とボーズ粒子 5.2 グランドカノニカル分布 5.3 フェルミ分布とボーズ分布 5.4 フェルミ分布 5.5 ボーズ分布 5.6 ボルツマン分布 第6章 電子の統計力学 6.1 金属内自由電子 6.2 電子比熱 6.3 熱電子放出 6.4 接触電位差 6.5 半導体内の電子
授業の方法
本講義の授業時間は、105分×2コマ(8:30~12:10)である。 また、初回講義(10/3)のみオンラインで実施する。URLは以下のリンクまたはUTOLを参照すること。
成績評価方法
単位を取得するためには,中間テストと期末テストを両方受験する必要がある.
教科書
「エレクトロニクスの基礎物理-量子力学・統計力学入門-」(数理工学社)
参考書
【前半】D.A.B. Miller, “Quantum Mechanics for Scientists and Engineers” (Cambridge). 【後半】[1]久保 亮五、統計力学、共立出版、2003 [2]田崎 晴明、統計力学I,II、培風館、2008 [3]阿部 龍蔵、熱統計力学、裳華房、1995 [4]戸田 盛和、熱・統計力学、岩波書店、1983 [5]長岡 洋介、統計力学、岩波書店、1994
履修上の注意
基礎を固める(工学部共通)
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