学部後期課程
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最終更新日:2024年4月22日

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技術論

科学技術の歴史、技術哲学、技術開発の発展の実例、社会的影響、技術経営、科学技術倫理について学び、その知識を技術開発の実践や社会生活に活かす。
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
FEN-CO4930L1
FEN-CO4930L1
技術論
尾嶋 正治
S1 S2
木曜5限
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講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
開講所属
工学部
授業計画
【1】科学技術史と技術哲学History and Philosophy of Science and Technology 1)古代~中世の技術と哲学(ギリシャ、中国):なぜホモ・サピエンスのみが繁栄したのか?(認知革命、農業革命、科学革命)、プロメテウス神話、哲学とは?、プラトン、アリストテレス、紙、火薬、羅針盤、印刷技術(4/9尾嶋) 2)ルネサンス時代の科学技術と哲学(15~17世紀): なぜヨーロッパが世界制覇を果たせたか?大航海時代、火薬革命、大砲と帆船、科学革命と技術革新、分析(法則性探求)と組織化という考え方(4/16尾嶋) 3)産業革命後の科学技術と哲学(18~19世紀):なぜイギリスで産業革命が起きたか?イギリスの歴史と大英帝国、産業革命とは?全ヨーロッパ的啓蒙・商業社会・学知の広がり、産業に起きた革命(動力革命、機械革命、電気革命、交通革命、化学革命)(4/23尾嶋) 4)科学革命と技術の夢、アメリカの時代(19~20世紀):大量生産時代の技術論、T型フォード、通信革命、エネルギー革命(石炭、石油から電気、原子力、再生可能エネルギー)、情報革命、IC、LSI、ムーアの法則とその限界、 (4/30尾嶋) 5)現代の科学技術(20~21世紀):電子立国日本、日本の電子産業の栄枯盛衰、後進国の追い上げ、自動車産業との違いは?、第4次産業革命で生き残るには?班別討論割り振り (5/14尾嶋) 6)AI時代の科学技術(21世紀):AIは人間を超えるか?人工知能、IoTで社会はどう変わるか?AI時代の技術論・技術哲学は?2045年シンギュラリティ(5/21尾嶋) 7)技術立国日本の課題と提言:「七人の学生サムライ」による「技術立国日本ルネサンス」発表、パネル討論(5/28尾嶋) 【2】技術経営Management of Technology (MOT) 8)技術経営概論:技術戦略論、イノベーションのジレンマ、イノベーションエコシステム、技術ロードマップ (6/4辻) 9)技術予測と研究開発:技術のライフサイクル、ステージゲート、製造管理法、ライフサイクルアセスメント(6/11辻) 10)研究開発プロジェクトの計画と実施研究開発プロジェクトの計画と実施(6/18辻) 11)5班構成で班別討論の結果発表:電気自動車、自動運転、IoT, AI,再生可能エネルギー(6/25辻) 【3】科学技術と社会Science, Technology and Society 12) 科学コミュニケーションとリスク論:科学コミュニケーションで科学技術と社会の溝は埋められるか?、科学の終焉、トランス・サイエンス、リスク論、ハインリッヒの法則、リスクマネージメント (7/2尾嶋) 13)科学技術倫理:倫理とは?技術倫理と工学倫理、なぜ研究不正、捏造が絶えないのか? AI時代の技術倫理、科学技術が社会に及ぼす影響(7/9尾嶋)
授業の方法
講義で使用するppt図面の1/4縮小版pdfはITC-LMSにアップしておくので、講義前日から7月31日までダウンロードが可能です。
成績評価方法
出席点+中間レポート+最終レポート
教科書
1)村田純一「技術の哲学」岩波書店、2009年、2)Y.N.ハラリ「サピエンス全史(上、下)」河出書房新社、2016年、3)新田他「科学技術倫理を学ぶ人のために」世界思想社、2005年、4)C.クリステンセン「イノベーションのジレンマ―技術革新が巨大企業を滅ぼすとき」翔泳社,2001年、5)益永茂樹「科学技術からみたリスク」岩波書店、2013年
履修上の注意
実践力をつける
その他
前提となる知識と項目:特に必要なし 応用先_分野と項目:工学倫理、技術経営