学部後期課程

技術論

科学技術の歴史・哲学を理解するとともに、技術の実践における技術経営、組織論、さらに技術倫理を総合的に学び、技術者としての基礎を養うことを目的とする。
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
FEN-CO4930L1
FEN-CO4930L1
技術論
尾嶋 正治
S1 S2
木曜5限
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教室
工5号館 工52号講義室
講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
YES
他学部履修
開講所属
工学部
授業計画
【1】科学技術史と技術哲学History and Philosophy of Science and Technology 1)古代~中世の技術と哲学(ギリシャ、中国):なぜホモ・サピエンスのみが繁栄したのか?(認知革命、農業革命、科学革命)、プロメテウス神話、哲学とは?、プラトン、アリストテレス、紙、火薬、羅針盤、印刷技術 2)ルネサンス時代の科学技術と哲学(15~17世紀): なぜヨーロッパが世界制覇を果たせたか?大航海時代、火薬革命、大砲と帆船、科学革命と技術革新、分析(法則性探求)と組織化という考え方 3)産業革命後の科学技術と哲学(18~19世紀):なぜイギリスで産業革命が起きたか?イギリスの歴史と大英帝国、産業革命とは?全ヨーロッパ的啓蒙・商業社会・学知の広がり、産業に起きた革命(動力革命、機械革命、電気革命、交通革命、化学革命) 4)科学革命と技術の夢、アメリカの時代(19~20世紀):大量生産時代の技術論、T型フォード、通信革命、エネルギー革命(石炭、石油から電気、原子力、再生可能エネルギー)、情報革命、IC、LSI、ムーアの法則とその限界 5)現代の科学技術(20~21世紀):電子立国日本、日本の電子産業の栄枯盛衰、後進国の追い上げ、自動車産業との違いは?、第4次産業革命で生き残るには? 6)AI時代の科学技術(21世紀):AIは人間を超えるか?人工知能、IoTで社会はどう変わるか?AI時代の技術論・技術哲学は?2045年シンギュラリティ 【2】技術経営Management of Technology (MOT) 7)技術経営概論:技術戦略論、イノベーションのジレンマ、イノベーションエコシステム、技術ロードマップ 8)技術予測と研究開発:技術のライフサイクル、ステージゲート、製造管理法、ライフサイクルアセスメント、ロードマップ演習班分け9)研究開発プロジェクトの計画と実施、ロードマップ演習5班発表(EV,自動運転、IoT、AI,再生可能エネルギー) 【3】組織論Theory of Organization 10) 組織論その1:組織とは、組織と指示命令系統 11) 組織論その2:組織と規則、コンプライアンス、演習 【4】科学技術と社会Science, Technology and Society 12) 科学コミュニケーションとリスク論:科学コミュニケーションで科学技術と社会の溝は埋められるか?、科学の終焉、トランス・サイエンス、リスク論、ハインリッヒの法則、リスクマネージメント 13)科学技術倫理:倫理とは?技術倫理と工学倫理、なぜ研究不正、捏造が絶えないのか? AI時代の技術倫理、科学技術が社会に及ぼす影響
成績評価方法
中間レポートと最終レポート、演習および出席点で評価
教科書
特になし
参考書
2.Y.N.ハラリ「サピエンス全史(上、下)」河出書房新社、2016年 3.J.ホーガン「科学の終焉」徳間書店、1998年 4.山口栄一「イノベーションはなぜ途絶えたか」ちくま新書、2016年 5.井上智洋「人工知能と経済の未来」文春新書、2016年 6.C.クリステンセン「イノベーションのジレンマ―技術革新が巨大企業を滅ぼすとき」翔泳社,2001年 7.伊丹敬之「技術経営の常識のウソ」日本経済新聞出版社、2010年 8.トーマス・クーン「科学革命の構造」みすず書房、1962年 9.益永茂樹「科学技術からみたリスク」岩波書店、2013年
履修上の注意
実践力をつける
実務経験と授業科目の関連性
企業での研究開発実績のある講師が,その実務経験を生かして,科学技術の歴史、技術哲学、技術開発の発展の実例、社会的影響、技術経営、科学技術倫理について講義する.