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最終更新日:2025年4月21日
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経済安全保障と知的財産
工学部での研究と教育は、実用的な知識を開拓することを目的にしています。この「実用」というのは人間社会の中で行われるものなので、法や制度を離れて考えることはできません。建築や社会基盤建造物には種々の基準が設けられ、標準化されない情報通信技術はいくら優れていても生きません。こうしたインターラクションは以前からありますが、知的財産に関わるインターラクションが約30年前から、経済安全保障に関わるインターラクションが約5年前から重要になってきました。さらに、2025年1月に米国で成立した第2次トランプ政権が、問題を複雑化させています。この講義では、経済安全保障を中心に法や制度と科学技術のインターラクションを取扱い、さらにビジネスの観点からの「ルール形成戦略」や、全体の背景となる国際政治について講義します。
経済安全保障は概念自体が新しく、決まった定説もない分野なので、最前線で問題に取り組んでいる講師陣が問題意識を直接ぶつける形の講義になります。これを通じて、諸君が自分の前にある技術の社会的背景を考え、その実用化に際して法・経営・政治についてさまざまな問題が生じることが理解できるようになることを目的とします。
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