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最終更新日:2024年10月18日

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Special Training for English Academic Communication

日頃,英語を聞く,話す環境にない学生を対象として,1)淀みなく流れてくる英語から単語を捕まえる耳を獲得し,2)相手に十分伝わる英語を話せるようになるための口の獲得,即ち,英語による音声コミュニケーションの基礎技能の獲得を目指します。3)最後は ChatGPT を英会話相手として使い「考えながら話せる」自分を作っていきます。

1)に関しては,中高の教科書CDに含まれる北米英語のみならず,世界中の英語(世界諸英語と呼ばれます)や,様々なノイズ,チャネル歪みによって変形した英語音声も対象とします。これらをシャドーイングすることで「聞ける耳」を目指します。
2)については,日本語と英語の音声構造の違いについて解説し,その上で,英語のリズムの習得から入り,イントネーション,更には個々の音の発音にも触れます。オーバーラッピングと呼ばれる課題を通して「伝わる口」を目指します。
3)ではChatGPTと英語の音声で語り合う場を提供し,「あるテーマ」に対してChatGPTに英語で質問しながら情報収集し,自分の意見をまとめ,1分の英語スピーチを提出してもらう,などの課題を行います。

本授業は,日頃英語の音に接していない耳と口(つまり頭)を,英語漬けにすることが目的です。しかも完全オンライン,オンデマンドの授業です。スマートスピーカやChatGPTなどで広く知られるようになった,音声や言語の技術をふんだんに使い,みなさんの英語音声を分析し,評価し,フィードバックを返します。2月,3月の2ヶ月にわたって毎日課題を出しますので,毎日,受講者には音声を提出してもらいます。Special Training は「特訓」という意図で使っています。PC(laptop)環境とヘッドセットが必須です。

本授業の効果について電子情報通信学会の webinar にて講演した YouTube 動画があります。
https://www.youtube.com/*****
UTokyo Slack に,STEAC ワークスペースを作りました。受講生は必ず STEAC Slack に登録するように。
https://utokyo.*****.slack.com/*****
MIMA Search
時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
FEN-CO2009S2
FEN-CO2009S2
Special Training for English Academic Communication
峯松 信明
A1 A2
集中
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講義使用言語
日本語
単位
1
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
開講所属
工学部
授業計画
8月,9月の2ヶ月を使って,毎日30分ほどの特訓授業となります。月曜日にその週の特訓内容を解説したビデオを視聴してもらい,火〜日曜日に毎日30分ほどの課題をこなしてもらいます。以下,予定している毎週のテーマです。 WEEK1:流れてくる英語から単語を聞き取る耳を作るには? シャドーイング WEEK2:伝わる英語の音声的キモはどこ? 韻律カラオケシャドーイング WEEK3:音声認識も導入して,聞ける耳,伝わる耳を多角的に作ります。 WEEK4:カラオケシャドーイング+音声認識を継続しつつ,ChatGPT との英会話練習 WEEK5:世界中の様々な英語を聞き取ろう! ChatGPTとの会話を通して自分の意見をまとめよう。 WEEK6:世界中の様々な英語を聞き取ろう! ChatGPTとの会話を通して自分の意見をまとめよう。 WEEK7:世界中の様々な英語を聞き取ろう! ChatGPTとの会話を通して自分の意見をまとめよう。 WEEK8:大学院の先輩から提供された研究紹介ビデオを見て,自分の言葉で説明してみよう。 STEAC flyer: https://drive.google.com/*****
授業の方法
2023年度に工学部電気系の3年生を対象に始めた授業ですが,非常に好評だったため,2024年度からは工学部全体の共通講義となりました。2年生向けに本郷進学直前の春休み(2/3月),3年生向けに進学後の初めての夏休み(8/9月)に実施します。2年次に受講した場合,3年次の授業は参加できますが,単位はもうつきません。本授業を履修すると「単位とは無関係に,半年に一度は英語をがっつり聞いて,がっつり話しておこう」と思う学生(リピータ)も少なくないと思っています。なお「n年生向け」というのは「本授業はn年生の学科便覧に明示的に記載されている」ということで,通常の授業と同様,「2年生向け授業」は3年生以上(院生含む),「3年生向け授業」は4年生以上(院生含む)も履修可能です。 短期留学,海外インターン,共同研究などを通して「やっぱ,英会話力つけなきゃな。良さげな授業ないかな」と探して本ページに辿り着いた学生へ。直前の夏休み/春休みに行った STEAC のアカウントを提供することは1分でできます。単位とは無関係に,毎日英語の音と触れ合う習慣をつけたい,という学生は連絡ください。何でもそうですが,「やらなきゃ」と思った時が,学習を始める最良のタイミングです。
成績評価方法
課題提出が一定数を越えたか否かで成績をつけます。
教科書
「カタカナ語からはじめる英語の発音」(中西のりこ,ひつじ書房)
履修上の注意
基礎を固める(工学部共通)
その他
事前履修:3年になったら,WCE(Workshop for Communicating Engineers)の受講を推奨します。