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最終更新日:2026年10月16日

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量子化学I

量子化学I
量子化学は、原子・分子の電子状態や化学結合、分子の振動・回転、分光学的性質などを、量子力学に基づいて理解するための学問である。本講義では、量子力学の基本概念と数学的枠組みを学び、それらを原子・分子系へ適用するための量子化学の基礎を修得する。
はじめに、波動関数、演算子、固有値、期待値、不確定性原理など、量子力学を理解する上で必要となる基本概念を学ぶ。次に、Schrödinger方程式を箱型ポテンシャルや調和振動子などの基本的なモデルに適用し、エネルギーの量子化や波動関数の性質について理解する。
さらに、角運動量と分子の回転、水素原子の電子状態、電子スピンおよび多電子系の基本的性質を学ぶ。最後に、解析的に解くことのできない量子化学的問題を取り扱うための変分法を導入し、原子軌道の線形結合による分子軌道の表現、分子軌道法およびHückel法を通して、量子力学と化学結合との関係を理解する。
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
FEN-CH2302L1
FEN-CH2302L1
量子化学I
中山 哲
A2
火曜2限、金曜2限
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講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
可
開講所属
工学部
授業計画
量子力学の基礎 固有値問題 調和振動子 角運動量・スピン 水素原子 変分法 ヒュッケル法 摂動論 散乱問題
授業の方法
第1回量子化学への導入:古典力学と量子力学、波動と粒子の二重性、量子化、Schrödinger方程式 第2回量子力学の基本原理:波動関数と確率解釈、演算子、固有値・固有関数、期待値、交換関係、不確定性原理 第3回箱型ポテンシャル:1次元および3次元の箱の中の粒子、境界条件、規格化、エネルギーの量子化 第4回調和振動子:分子振動、調和ポテンシャル、振動波動関数とエネルギー準位、零点エネルギー、同位体効果 第5回角運動量と分子回転:角運動量演算子、量子数、球面調和関数、剛体回転子と回転エネルギー 第6回水素原子(1):中心力場のSchrödinger方程式、変数分離、動径部分と角度部分 第7回水素原子(2):原子軌道、主量子数・方位量子数・磁気量子数、s・p・d軌道、エネルギー準位 第8回電子スピン:スピン角運動量、Stern–Gerlach実験、スピン量子数、Pauli行列 第9回多電子系:電子の識別不能性、波動関数の反対称性、Pauliの排他原理、一重項・三重項 第10回変分法:変分原理、試行波動関数、基底関数展開、行列表示と永年方程式 第11回分子軌道法:LCAO近似、結合性軌道と反結合性軌道、二原子分子の分子軌道 第12回Hückel分子軌道法:π電子系、Hückel近似、共役分子の分子軌道とエネルギー準位 第13回総合演習とまとめ:量子力学から原子・分子・化学結合までの総括と演習
成績評価方法
講義内容に関する演習・課題および試験
履修上の注意
本講義では微分・積分、線形代数、複素数などの数学的知識を使用するため、これらの基礎事項を理解していることが望ましい。