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最終更新日:2024年3月15日
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国際安全保障研究:経済学系(災害・リスクと経済)
自然災害は先進国・発展途上国を問わず人々の生活を破壊しうる。今回の大震災は、地震や津波といった自然災害だけでなく、原子力発電所事故による放射能漏れという深刻な「技術的災害」を伴っている。2011年秋にはタイ・アユタヤ周辺で大規模な洪水が発生し、多くの日系企業が被災、膨大な直接被害とサプライチェーンを通じた深刻な間接被害が生じた。翻れば、日本と世界経済は、2008年のリーマン・ショックを契機とする 「世界金融危機」やユーロ圏の財政危機の余波も未だに受けている。さらには、アフリカ の多くの国々がいまだに紛争や熱帯感染症に直面する一方、テロ事件が先進国にも深 刻な影響をもたらしている。こうした世界の様々な大災害は「自然災害」「技術的災害」 「経済危機」「戦争」の4つのカテゴリーに大別される。最後の3つは「人的災害」と呼ぶことができよう。東日本大震災のような地震災害に限らず、巨大リスク全般を扱うオムニバ ス講義として、これら4種類の災害について、リスクを把握した上で事前の備えと災害後の復旧・復興を考える。
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