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最終更新日:2025年4月21日
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科学技術政策研究:政治学系(テクノロジーアセスメント)
事例研究(テクノロジーアセスメント)/ Case Study (Technology Assessment)
科学技術は科学的知識に関する不確実性と技術の利用形態に関する不確実性という二重の不確実性をもつ。そして、科学技術の研究開発や利用活動には多様なアクターが関わり、そこには様々な利害が生じ、複雑なリスクトレードオフ構造が形成される。科学技術の社会導入は多様な社会的含意をもつ。社会経済活動がより重層的に繋がり相互依存性を高めている社会にあって、科学技術の研究開発・利用を巡る公共政策は極めて重要である。研究開発・利用を推し進める政策立案者や意思決定者は上述した科学技術の本質を踏まえたとき、如何なることに留意し社会的判断をなすべきだろうか。
本講義では、先端科学技術に関する意思決定支援アプローチである「テクノロジーアセスメント(Technology Assessment: TA)」の考え方・手法・制度を学習し、具体的な科学技術を取り上げ実践的にTA試みることを通して、上述のような問いについて考えていく。これまで受講生が取り上げてきた技術は、ジオエンジニアリング、人工光合成などの環境・エネルギー分野、M2Mや仮想現実・拡張現実、ウェアラブルIoTなどの情報通信技術分野、角膜再生やBMIなどの健康・医療技術分野、宇宙デブリ除去技術、宇宙新輸送システムなどの宇宙分野、自動運転技術、自動翻訳などの人工知能分野、ゲノム編集技術、培養肉、合成生物学のバイオテクノロジー分野等がある。
今年は人間拡張、サイバー、IoTにかかわる技術を取り上げる。ERATOやムーンショットと言った国家プロジェクトで推進される技術の様々な応用と展望についてプロジェクトを推進している研究者から直接話題提供していただく(ERATOは身体自在化技術(仮):瓜生大輔(東大先端研 特任講師)、ムーンショットはサイバネティック・アバター:身体経験の共有と拡張の技術:南澤孝太(慶應義塾大学 大学院メディアデザイン研究科 教授))にお話しいただく予定)。ぜひ楽しみにしてください。
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