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最終更新日:2024年4月22日

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学術フロンティア講義 (グローバル・コモンズの管理とシステム転換)

グローバル・コモンズの管理とシステム転換
・私達が暮らす地球は、これまで人類が住み慣れた「完新世」から全く未知の地質時代「人新世」に突入している。これは産業革命以降拡大してきた人間活動が地球環境に大きな負荷をかけ、近年それが急速に進行し、地球という人類の共通財産が危機にさらされていることを意味する。すなわち、これまで私達の繁栄を支えてきた安定的でレジリエントな地球システム(グローバル・コモンズ)の毀損という、未曽有の危機に私達は直面している。

・そうした認識から、東京大学では「地球という人類の共通財産を管理し次世代に引き継ぐための変革」および「持続可能な社会を地球容量の枠内で達成するためのシステム転換」をグリーントランスフォーメーション(GX)と位置づけ、それらの研究と実践を駆動するための新しい体制を作るとともに、地球と人類社会の未来に貢献する「知の協創」を担う人材の育成を目指している。

・具体的には、多様なステークホルダーとの対話と実践を通じて学知と協創を生み出すことにより、急速に変貌する世界の中で地球環境危機に立ち向かう知的基盤を自らの中に構築し、課題解決に向けて社会に対してリーダーシップを発揮する人材である。人類が抱える大きな課題に積極的に取り組む人材を育てることは、東京大学が社会から負託された使命である。

・本講義では、多様な学問に基づくGXについての総合知の習得を目的とする。さらに、東京大学のGXへの取り組みについての課題演習に取り組むことで、地球規模課題を自分事として捉えるとともに、仲間との対話を通して課題解決に向けたリーダーシップと創造性を育むことを本講義では目指している。
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
51445
CAS-TC1100L1
学術フロンティア講義 (グローバル・コモンズの管理とシステム転換)
川崎 昭如
A1 A2
火曜2限
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講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
不可
開講所属
教養学部(前期課程)
授業計画
講義内容担当教員(案) [A.基礎理論・概念] 1. グローバル・コモンズの責任ある管理(地球環境問題の現状。システムとしての連鎖の問題。新しい社会の制約条件/土台としてのグローバル・コモンズ)) 石井菜穂子 教授(IFI)【10月4日】 2. サステイナビリティ福士謙介 教授(IFI)【10月11日】 3. 経済学から見たコモンズ(社会共通資本、共有地の悲劇、コモンズの管理論、資本論など)【10月18日】 4. 演習①:東京大学GXキャンパスアクション・プラン、川崎昭如 教授(IFI)【10月25日】 [B.地球規模課題を解く学知と社会との協創(アクション・エリア)] 5. エネルギー・システム(エネルギー連携研究機構)【11月1日】 6. 気候変動・脱炭素(工学系研究科社会基盤学専攻)【11月8日】 7. 都市システム(工学系研究科都市工学専攻)【11月15日】 8. 食料システム(農学生命科学研究科)【11月29日】 9. 東京フォーラムのセッション参加【12月01日(木)夜、オンライン】 10. グローバル・コモンズ・スチュワードシップ・イニシアティブについて、川崎昭如 教授(IFI)【12月06日】 11. 気候科学と社会のコミュニケーション、江守正多教授(IFI)【12月13日】 12. 演習②:東京大学キャンパスアクション・プラン、川崎昭如 教授(IFI)【12月20日】 13. 演習③:東京大学GXキャンパスアクション・プランに関する学生による提案発表と講評 石井菜穂子 教授、福士謙介 教授、川崎昭如 教授【1月10日】
授業の方法
・本講義で扱うGXは、気候変動・脱炭素だけではなく、「地球という人類の共通財産(グローバル・コモンズ)を管理し次世代に引き継ぐための変革」および「持続可能な社会を地球容量の枠内で達成するためのシステム転換」を含めた、幅広い地球規模の課題である。 ・学生と教員との対話の実践(多声の協奏)を目指して、演習や議論に多く時間を確保している。 ・本講義の詳細や最新の情報については、以下のサイトをご覧ください。 https://cgc.ifi.u-tokyo.ac.jp/*****
成績評価方法
出席点(毎回講義の感想)、最終プレゼンテーションおよびレポートの総合点で算出。
履修上の注意
特になし。