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最終更新日:2024年10月1日

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全学自由研究ゼミナール (塀の向こうには誰がいるのか︓犯罪と刑事司法の多⾓的理解)

塀の向こうには誰がいるのか︓犯罪と刑事司法の多⾓的理解
【授業の概要】
あなたの思う「犯罪者」はどんな⼈でしょうか。そして犯罪の原因は⼀体何なのでしょうか。

 この授業では、⽇本の⾮⾏・犯罪の実情や課題について、架空事例やデータを解釈しながら犯罪学、犯罪⼼理学及び司法福祉の観点から実情を体感し、学びます。専⾨書などの⽂献を読んで学ぶ刑事司法の実際には、⽣々しいほどの「⼈」の存在や「⼈⽣」があります。また、刑事司法を学ぶことからは、同時に⾮⾏・犯罪の背景にある貧困、虐待、障害、社会的孤⽴、依存症など社会の抱える様々な課題が浮き上がってきます。この授業ではこれらの社会の問題についても扱います。

 授業の多くの回では、実際に、刑事司法に携わる司法・犯罪領域の対⼈援助職(主に犯罪⼼理学)、弁護⼠などの法曹、民間団体の支援者、そして当事者の⽅などをゲスト講師としてお招きし、実情についての講義をしていただくオムニバス形式で⾏います。講義では、GWなどを取り⼊れながら、刑事司法が抱える課題やその背景にある課題について、議論をしながら考えます。
正解のない問いを⼀緒に考えてみませんか。

【授業の⽬標】
・⾮⾏少年・犯罪者の再犯防⽌の課題を中⼼に刑事司法の様々な問題について犯罪学、犯罪⼼理学や司法福祉の観点から知る。
・⾮⾏・犯罪の背景にある社会課題について考える。
・犯罪被害者⽀援の課題について学ぶ。
・刑事司法に携わる法曹や司法犯罪領域の対⼈援助職、NPO職員などの実務家、当事者など様々な⽴場の⼈の話や考えを聞き、刑事司法について多⾯的な視点を持ち、キャリアについて考える。
・犯罪学の諸理論を学び、実情を踏まえてその理論について考える。
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
51436
CAS-TC1200S1
全学自由研究ゼミナール (塀の向こうには誰がいるのか︓犯罪と刑事司法の多⾓的理解)
山岡 あゆち
A1 A2
金曜2限
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講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
不可
開講所属
教養学部(前期課程)
授業計画
90分講義です。この授業ではグループワークや、講師の⽅などの意⾒交換などの積極的な参加が求められます。詳しくはガイダンスおよびHP で確認してください。 ・第1回 10⽉4⽇ (オンライン) 「オリエンテーション、⽇本の犯罪の動向、少年・成⼈の刑事司法の概要」 ・第2回 10⽉11⽇ 「司法手続きの流れ」 少年鑑別所や少年院、刑務所などの様々な施設内処遇について学びます。 ・第3回 10⽉18⽇ 「加害者の内的世界について体感する(1)社会的要因」 司法犯罪領域の⼼理職のゲスト講師をお招きして、加害者の内的世界を体感し、 ⾮⾏・犯罪の背景にある社会的要因について犯罪⼼理学の視点から考えます。 ・第4回 10⽉25⽇ 「加害者の内的世界について体感する(2)連続性」 第3回の続きとなります。この回では、⾃分との連続性について考えます。 ・第5回 11⽉1⽇ 「法曹の⽴場から(1)」 刑事弁護を中⼼に活動する弁護⼠をゲスト講師としてお招きし、刑事弁護の実際などにつ いて学びます。 ・第6回 11⽉8⽇ 「法曹の⽴場から(2)」 元検察官で現在は弁護⼠として活動されている弁護⼠の⽅をゲスト講師としてお招きし、 刑事事件の実際などについて学びます。 ・第7回 11⽉15⽇ 「施設内処遇について」 社会内処遇(保護観察)について、保護観察官の⽅をゲスト講師としてお招きし、社会内 処遇の実際や課題などについて学びます。 ・第8回 11⽉29⽇ 「社会での⽴ち直り⽀援」 ⾮⾏・犯罪からの⽴ち直りについて、⺠間の⽴場から実際に⽀援をなさっている⽅をゲス ト講師としてお招きし、⽴ち直りの実際や⽀援の課題などについて学びます。 ・第9回 12⽉6⽇ 「犯罪学における犯罪に関する主要理論」 犯罪学の犯罪に関する主要な理論について学びます。 ・第10回12月13日 「犯罪被害者の⽴場から望むこと」 ・第11回 12 ⽉20⽇ 「刑事政策に関する理論的フレームワーク」 ・第12回 12⽉20⽇ 「アセスメントと処遇,犯罪予防」 ・第13回 1⽉10⽇ 「振り返りとグループディスカッション」 全部の授業を通して、感じたことについてみんなで議論を⾏います。 日程はゲスト講師の方との調整の上変更することがあります。 その場合はHPやLMSなどを通じて連絡します。
授業の方法
・担当教員とゲスト講師による講義 ・グループワークなどの相互的学習⽅式を取り⼊れます。 ・授業のテーマに関連した授業関連イベントを開催することがあります。詳細についてはHPについて公開しますので積極的な参加をお待ちしています。
成績評価方法
・授業への参加状況︓66%  授業への出席33(1回3点×全11回)  授業への参加態度33(1回3点×全11回) ・授業中の参加態度︓13% ・レポートの評価︓21%
履修上の注意
・この授業は2023年Aセメスター,2024Sセメスターに開講された授業についておおよそ同一の内容を取り扱います。 ・履修希望者が30名を超える場合は、エントリーフォームの記載項⽬による選考を⾏うことがあります。 ・基本的に全ての回に出席してください。 ・特にゲスト講師がいらっしゃる回には遅れないように参加してください。 ・⽋席の場合には授業⽇午前10時までに⽋席届を提出してください。 ・事前に資料を読むといった課題がでることがありますので、課題に取り組んでください。 ・グループワークを取り入れる予定であるため,グループワークについて参加が困難な場合など個別の事情がある場合は事前に個別に講師もしくは1回目のオリエンテーションの際のフォームで連絡をするようにしてください。