学部前期課程
HOME 学部前期課程 全学自由研究ゼミナール (「再犯防止×地方創生」〜地域と刑務所で創るソーシャルイノベーション〜)
過去(2023年度)の授業の情報です
学内のオンライン授業の情報漏洩防止のため,URLやアカウント、教室の記載は削除しております。
最終更新日:2025年4月21日

授業計画や教室は変更となる可能性があるため、必ずUTASで最新の情報を確認して下さい。
UTASにアクセスできない方は、担当教員または部局教務へお問い合わせ下さい。

全学自由研究ゼミナール (「再犯防止×地方創生」〜地域と刑務所で創るソーシャルイノベーション〜)

「再犯防止×地方創生」〜地域と刑務所で創るソーシャルイノベーション〜
<授業の概要>
 皆さんにとって刑務所とはどんなイメージでしょうか。刑務所がソーシャルイノベーションとどう繋がるのか?と思われるかもしれません。一見全く結びつかないような物事や出会いから新しい物事は生まれます。
 過去に刑務所は、世間から隔絶していた空間であることが指摘されたこともありました。近年では、犯を犯した人を社会から隔離するだけではなく、罪を犯した人が再び社会の中で罪を犯さずに暮らせるような再犯防止の取り組みも拡充しています。
 同時に、近年では地方自治体や民間企業と多くの協働した取組が行われています。さらに、再犯防止だけでなく、「刑務所を地域のリソース」と捉え、地方の社会課題に刑務所や受刑者と共に取り組むことで、再犯防止と社会課題を同時に解決し、地方創生を目指すという取組も行われています。そこには、地方自治体や国という官公庁だけでなく、社会課題の解決に取り組む民間企業やNPO法人など民間のプレイヤーが参画しています。
 この授業では複数回、官公庁や民間企業、NPO法人の方など様々な立場のゲスト講師によって講義やワークを行います。具体的な刑務所所在地における社会課題(地域課題)をひとつ取り上げ、セメスターをとおして、官公庁や民間企業など様々な立場の人の講話や対話を通じ、グループになりその社会課題の解決案を考えます。授業の最終回にプレゼンテーションを行います。ある社会課題について産学官が連携して新しい事を作るというプロセスを体験することは、再犯防止以外の分野にも活きることがあるはずです。
 良いアイデアは実際に、現場で実装される可能性もあるので、是非、一緒にソーシャルイノベーションを作り上げる過程を体験してみませんか。
<授業の目標>
・刑務所が抱える課題を知る。
・地方が抱える課題を知る。
・客観データから多くの可能性を読み取れるようになる。
・社会課題を理解するためにどんな情報が必要かを考え、実際にリサーチする。
・社会課題の解決に向けた立場の違いによる問題の捉え方を知る。
・社会課題の解決のためのアイデアを洗練する過程を体験する。
・アイデアの分かりやすい伝え方を学び実践する。
MIMA Search
時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
51414
CAS-TC1200S1
全学自由研究ゼミナール (「再犯防止×地方創生」〜地域と刑務所で創るソーシャルイノベーション〜)
山岡 あゆち
A1 A2
集中
マイリストに追加
マイリストから削除
講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
不可
開講所属
教養学部(前期課程)
授業計画
この授業は集中講義です。基本的に90分の場合は木曜日の19時から20時30分まで授業を行いますが、それよりも長い時間で行う日もありますのでご注意ください。詳しくはガイダンスおよびHP で確認してください。(講義室:K303教室) ・第1回 10/5オリエンテーション 90分  日本の犯罪の動向と刑務所の取組の概要を学ぶ。 ・第2回 10/12架空事例とデータから「見える」犯罪と刑務所 90分  架空事例と客観的なデータ理解と分析を行いながら、刑務所だけでなく日本の社会が抱える課題や再犯防止を捉える。 ・第3回 10/19(2回分)官公庁ゲスト講師 150分 ゲスト講師(法務省職員)による再犯防止策を推進していく上での刑事施設における課題や民間資金の活用についての講義。法務省と地方自治体、民間企業と協働して再犯防止と地域課題の解決に取り組んだ例についてゲスト講師(法務省/地方自治体の観点)から紹介。セメスターを通じて取り上げるテーマとなる地方自治体における地域課題と地方自治体が刑事施設に求めるものについてゲスト講師(地方自治体)から紹介。グループワークでのブレーンストーミングやKJ方を用いた問題点の整理。 ・第4回 10/26アイデアを形にする方法 90分  ゲスト講師(民間企業)による、新しいアイデアの作り方、アイデアの実現化について講義。後半は、講義を受けて、グループワークで新しいアイデアを実際に作ってみる。 ・第5回 11/2 ロジックモデルと政策評価 90分  ゲスト講師(官公庁)によるロジックモデルについての講義と、グループワークでロジックモデルを作成する。 ・第6回 11/9 NPOと社会課題 90分  若者支援など多くの社会課題に取り組むゲスト講師(NPO法人)からその取り組みや事業の考え方についての講義。グループワークでは、アイデアについて刑務所で行われることを想定しながら講義を生かして深める。 ・第7回 11/16 民間企業の社会課題への取組(1)  90分  ゲスト講師(民間企業)による、民間企業が社会課題に取り組むことの価値、民間「ならでは」の取組と求められる視点についての講義。後半は前回のグループワークの続きについて、民間企業が関わることを考える際に、講義の内容を踏まえて検討すべき点をクリアにする。リサーチすべき情報を整理する。 ・第8回 11/30 民間企業の社会課題への取組(2)地方創生  90分  ゲスト講師(民間企業)による、地方創生に関する講義。後半は前回のグループワークの続きについて、講義の内容を踏まえて、地方創生の観点から検討すべき点を整理する。 ・第9回 12/7 中間発表  90分  第8回までの案について各グループがプレゼンテーションを行い、フィードバックを受け、最終回に向け改善点を明確にする。 ・第10回 ESGとウェルビーング 12/14 90分  ゲスト講師(民間企業)による、ESGの概要についてウェルビーングも踏まえた国内外の動向や事例についての講義。後半は、前回のグループワークの続きについて、ウェルビーングの観点や事例を受けて、アイデアを発展させる。 ・第11回 見せ方について 12/21 90分  ゲスト講師(民間企業)からアイデアの見せ方についての講義。それを受けて、自分たちのアイデアの強みの洗い出しと、伝え方や内容を考える。 ・第12回 プレゼンテーション 1/11 120分  これまでに作成したアイデアをプレゼンテーション。ゲスト講師からの講評。
授業の方法
・担当教員とゲスト講師による講義 ・グループワークなどの相互的学習方式を取り入れるほか、グループでセメスターを通じて一つの成果物を作り上げます。
成績評価方法
・授業への参加状況:55%   授業への出席33(1回3点×前11回)   授業内のグループワークへの貢献22(1回2点×前11回) ・レポート課題:30% ・プレゼンテーションとアイデアの質的評価 15%
履修上の注意
・履修希望者が40名を超える場合は、エントリーフォームの記載項目による選考を行うことがあります。 ・基本的に全ての回に出席してください。 ・特にゲスト講師がいらっしゃる回には遅れないように参加してください。 ・欠席の場合には授業日午前10時までに欠席届を提出してください。 ・連絡事項及び資料共有は、メールあるいはGoogleドライブなどで共有します。 ・事前に資料を読むといった課題がでることがありますので、課題に取り組んでください。 ・この授業に関連したイベントが10月中旬~11月中の土曜午前に開催予定です。参加は必須ではありませんが、積極的にご参加ください。