12月に2回の講義を行う(12月2日(月),12月9日(月)を予定)。講義の内容は,第1回目では主に地球物理学的手法(地震や地殻変動など)に関する基礎的な解説を行い,箱根火山において実施されている観測研究,近年の噴火で明らかになったことについて解説する。第2回目では主に地質学的・岩石学的手法による活火山研究の基礎について紹介し,火山の噴出物や堆積物からわかること,箱根火山の活動履歴や火山災害について解説する。これら2回の講義に加えて,実際に箱根火山での巡検を行うことにより(12月14日土曜,日帰りを予定),実スケールの火山を体感する。巡検では,箱根火山の地形や地質を観察し,その成り立ちについて考える。また,神奈川県立生命の星・地球博物館を訪問予定である。これらの講義および巡検を通して,火山学の基礎を学び,火山と人間社会とのかかわりについて考える。