税、環境・安全規制、国際規格等分野別の事例研究、具体的には、➀関連するルールの解説、②交渉・実施の具体例の紹介、③参加者の発表と討論を行う。続いて、多数の国際ルール・レジームにまたがった戦略の構築を可能にする、多数のレジーム等を統合する視点について講義・質疑を行う。以上の本授業での知見を踏まえて、教科書の事例を使ったグループ発表(1回の予定)を行い、国際経済ルールの形成・活用の方策を多角的に議論する。最後に、国際機関の現職等との意見交換の機会を設ける。どの分野を取り上げるかは毎年異なるが、今年度取り上げるトピックは、授業計画にあるように経済安全保障と先端・重要技術、サステナブルファイナンス、農業分野の市場アクセス、UNCITRAL仲裁ルール、DFFT(data free flow with trust)、ITA(情報通信機器協定)、国際的なインフラ開発の評価方法に関する動向、エネルギー分野、国際機関と法の支配、デジタル交渉など。
松下満雄・米谷三以『国際経済法』東京大学出版会、2015年
中川淳司『経済規制の国際的調和』有斐閣、2008年
C.Devereaux et.al., Case Studies in US Trade Negotiation, Vol.1: Making the Rules, Peterson Institute for International Economics, 2006