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最終更新日:2024年3月15日

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事例研究(財政政策Ⅰ)

 財政政策、税制、財政運営に関係する事例研究をおこなう。問題の設定、基本的な事実に関してのリサーチをおこない、解決策を探る。

 この授業の第1の目的は、COVID-19対策を事例として、わが国の電子政府の取組に関する課題を検討することである。わが国のデジタル化の遅れはかねてより問題視されていたが、COVID-19が流行することで、より可視化された。
 課題は以下の3つに大別されるが、そのなかで分析テーマを設定して、課題の抽出、解決法の提案、解決法の実践をレポートにまとめる。
1.電子取引 感染症対策のため対面取引からオンライン取引への移行を阻む要因は何か。
2.経済活動の迅速把握 疫学データに比較して経済統計の収集・公開が遅いことから、対策が社会経済活動を制限する費用を軽視することになりやすい。また経済的に困窮する世帯への支援を迅速におこなうためには、世帯の困窮度の迅速把握が必要である。オルターナティブデータの活用を含め、どのようなデータ整備が必要か。
3.疫学データの整備 入力負担、システム連携の欠如、設計不備等の問題が指摘されたが、対策の目的に整合的なデータ収集・分析システムはどのようなものか。

 第2の目的は、COVID-19対策に関するデータ分析をおこなうことである。対象とする対策は、受講生の選好に応じて設定する。

 以上の活動を通して、受講生は2つの能力の涵養を目指す。第1は、データ分析の能力を高めること、第2は、データ分析の土台となるデータ整備について、現状の課題の理解を深めることである。
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
5140280
GPP-MP6E40S1
事例研究(財政政策Ⅰ)
岩本 康志
S1 S2
月曜4限
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講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
開講所属
公共政策学教育部
授業計画
第1~2回 課題の説明 第3~6回 指定文献の発表 第7~8回 レポート中間報告と討議 第9~11回 指定文献の発表、レポートの改善点に関する討議 第12~13回 レポート最終報告と討議
授業の方法
1.受講生は分析テーマの文献の発表をおこなう。 2.また、受講生は単独または複数名で分析テーマに主体的に取り組み、レポートをまとめる。できるだけ多くの分析テーマについてのレポートを作成して、COVID-19対策での現在の課題を俯瞰的に把握することを目指す。
成績評価方法
平常の授業への積極的参加態度と提出されたレポートを勘案する。
教科書
指定しない。
参考書
指定しない。
履修上の注意
学部レベルの統計学の知識を前提とする。経済政策コース以外の学生も参加可能である。