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最終更新日:2024年10月1日

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文理融合ゼミナール(身体と芸術)

楽器としての身体:声楽の実践と科学
西洋クラシック音楽の器楽は楽器が用意されているのに対し声楽は身体を楽器として作ります。本授業は身体を楽器として作ることを、声楽の実践及び身体運動科学の方法論で実習することを目的とします。歌曲に込められた暗黙的な意味を自分自身に一体化する歌唱演奏トレーニングを行い、各自が芸術創造を体感することを目指します。その際、声楽実践時の感覚の言語化及び生体情報計測を実施し、身体情報をデータ化して分析・考察することで、自分自身の感性及び身体の変化を自覚・確認します。期待される効果として、自分が自分自身のコーチとなり教育する能力及び表現力の開発支援などがあります。

授業の内容は以下のとおり。
①バランスのとれた身体状態を『体幹』に注目して作る。その際、姿勢(立位時、歩行時)を確認する。
②声楽のグループレッスン
・呼吸と歌声をつなぐトレーニングから始めて、母音の響きに注目した声楽発声トレーニングを行う。
・母音の響きの向上により日本語の鮮明な歌唱が可能となり、それは会話においても効果を及ぼすものなので、プレゼンテーションなどの際に、自らの身体に適切な姿勢と声で自信を持って日頃の研究を発表できる可能性がある。
・自分の歌声の響きが他者の歌声とひとつの響きになること、また個々人の歌声の響き具合が及ぼす全体の歌声の響きへの影響を体感し、『個と全体』というものについてのイメージが喚起されることを期待したい。
・日本歌曲を用いて作曲家の創造性に寄り添う体験を試みる。作曲家の多くは詩に感動して歌唱作品を作る。その感動を作品創造の源と捉え、日本語の詩に作曲された日本歌曲の詩の朗読を行い、詩にこめられた情感に自らの感性が触れることで、曲に暗黙にこめられた作曲家と詩人の世界観を感じ、作曲家の創造の源についてイメージする。
・計測により数値とグラフで自らの歌唱状態を見る。結果の情報を教師と共有し、歌唱向上に向けての方策を声楽発声及び身体運動科学の観点から検討する。
③声楽の個人レッスン 
・母音の響きに注目した個人レッスンでその人に最適な発声を見つける。個人レッスンは履修生全員に公開される。それまでのトレーニング過程を共有してきた同胞のレッスンを見ることで自身のへの気づきがあることが期待される。
・授業最終時に演奏する歌唱曲(授業での日本歌曲もしくは自由に選曲した歌唱曲)を演奏に向けて仕上げていく。その際、母音の響きの変化によって様々に歌唱表現が実現することを体験する。
・演奏会を行う。トレーニングの成果を履修生全員で分ち合う楽しく真剣な場が演奏会であり、個々人それぞれの創造体験が成されることを目指す。
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
51399
CAS-IC2420S1
文理融合ゼミナール(身体と芸術)
工藤 和俊
A1 A2
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講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
不可
開講所属
教養学部(前期課程)
授業計画
オンライン授業4回、対面授業9回。 10月5日(火)2限に授業の履修・抽選案内を含めたガイダンスを行う。 オンライン授業4回については、A2ターム11/30,12/7,12/14,12/21の2限。 対面授業は, 2/8(火),2/9(水),2/10(木)の2,3,4限に実施する。 授業最終時には成果発表として演奏会を実施する。 1.オンライン授業:11/30(火)2限 講義(芸術・声楽について、身体運動科学について)と実践 2.オンライン授業:12/7(火) 2限 実践 声楽の楽器を作る 体幹及び声楽発声のトレーニング 3.オンライン授業:12/14(火)2限 実践 声楽の楽器を作る 体幹及び声楽発声のトレーニング 4.オンライン授業:12/21(火)2限 実践 声楽の楽器を作る 体幹及び声楽発声のトレーニング 日本歌曲演奏の準備(楽譜を読む、詩の朗読)   5~7.対面授業:2/8(火)2,3,4限  ・バランスのとれた身体状態を作る『体幹』に注目した運動 ・声楽グループレッスン(母音を用いた発声トレーニング、日本歌曲を歌う) ・声楽個人レッスン(日本歌曲の歌詞の母音の響きを作る)   8~10.対面授業:2/9(水)2,3,4限 ・バランスのとれた身体状態を作る『体幹』に注目した運動 ・声楽グループレッスン(母音を用いた発声トレーニング、日本歌曲を用いて個々人の歌声の響きの状態が合唱全体の響きに与える影響を体験する=個と全体の感知) ・声楽個人レッスン(授業での日本歌曲もしくは自由に選曲した歌唱曲を用いて歌詞の母音の響きの変化が様々な演奏表現を実現することを体験する) ・歌声の状態を計測により確認する。 11~13.対面授業:2/10(木)2,3,4限 ・バランスのとれた身体状態を作る『体幹』に注目した運動⇒母音を用いた発声トレーニング ・演奏会
授業の方法
オンライン形式及び対面による実践形式で行う。 対面授業感染予防対策:授業前に体温計測、手指の消毒、基本的にマスク装着、ソーシャルディスタンス2m、向き合わない、30分毎に10分の換気を行う。教員は2回のワクチン接種済。
成績評価方法
授業出席およびレポートにより行う。
履修上の注意
・集中講義を対面で実施するため,履修人数を20名に制限する。 ・履修希望者多数の場合はガイダンス後に抽選を行う。 ・対面で受講可能な学生に履修者を限定する。 ガイダンスURL: https://u-tokyo-ac-jp.zoom.us/***** ミーティングID: ***** パスコード: ***** オンライン授業URL:受講者に別途指示する 対面授業開講場所:コミュニケーションプラザ北館音楽実習室