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最終更新日:2024年10月18日

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全学自由研究ゼミナール (生命の普遍原理に迫る研究体験ゼミ)

生命の普遍原理に迫る研究体験ゼミ
【注意】この授業は、開講日程の都合上成績が前期課程修了要件に反映されない見込みが高いので、履修にあたっては十分に注意すること。

 東京大学生物普遍性連携研究機構(Universal Biology Institute, UBI)に関連する研究室で研究体験型のゼミをおこなう。過去半世紀にわたる生命科学の進展により、我々は生体内で起こる分子レベルの反応の詳細や、それに関わる分子種についての膨大な知識を集積してきた。一方で、それら分子が総体として織りなす「生きている状態」とは、そもそもどういう状態なのか?そして、そのような状態を特徴付ける法則や原理は何か?このような基本的な問題について、我々人類はまだほとんど理解できていない。この問いは生物学のみに閉じた課題ではなく、現象の記述と理解に必要な数理科学の発展や、新たな実験・計測技術の開発を必須とする。この意味で現代生命科学は科学諸分野のフロンティアを押し広げるともに、これらを再統合する現場ともなっている。UBIでは、生物に共通する普遍的な法則とメカニズムの解明を目指し、従来の生物学の枠を越えて、数理科学、理論物理、分子生物学、生物物理学、進化生物学、有機化学、ナノバイオテクノロジー、細胞イメージングなど、広範な分野の研究者が共同で研究に取り組んでいる。

 本ゼミでは、通常の学生実験や授業とは異なり、最先端の科学研究の現場を体験する機会を提供する。履修者は下記のいずれかの研究室に配属し、学問分野の垣根を越えた、分野横断的な科学研究に触れながら、基本的な実験技術やデータ解析手法を学習したり、数理演習や計算機実習を通じて理論研究の基礎を学んだりする。未知の分野にチャレンジし、将来的に自ら新しい分野を開拓していこうと思う意欲的かつ野心的な学生を歓迎する。

担当教員と研究テーマ
【駒場キャンパス】
 澤井 哲: 細胞のナビゲーションを、実験的・理論的に理解する
若本 祐一: 細胞表現型ゆらぎと適応・進化の関係を探る実験研究
石原 秀至: 生命現象の数理モデルのシミュレーション
道上 達男: 胚の形態形成に関わる”力”を調べる実験
豊田 太郎: 人工細胞観察デバイスを微細加工技術で創って,人工細胞を実際に観察する
市橋 伯一: 培養可能な最小の生物を探してみよう
大泉 匡史: 大規模な神経活動データにおける神経情報表現の構造の解析
晝間 敬: ディープラーニングを用いたトマトの気孔開度自動定量技術の開発
小林 徹也: 生体情報処理や自己複製過程を数理やデータから考える(駒場IIキャンパス)

【本郷キャンパス】
古澤 力: 進化過程の計算機シミュレーションによって何が解るか?
岡田 康志: 顕微鏡を作って生きた細胞を計測する
伊藤 創祐: 情報理論や確率的な熱力学を用いた生命現象の理論研究
入江 直樹: 遺伝子モジュールの使いまわしと生命進化
豊島 有: 神経活動と行動をつなぐシステム生物学

【柏キャンパス】
岩崎 渉: 「生物情報科学」でひもとく生命システム進化・生物多様性
石川 麻乃: 分子と生態を横断し、生物の適応進化を理解する

最新の情報は以下を参照。
https://rcis.c.u-tokyo.ac.jp/*****
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
51391
CAS-TC1200S1
全学自由研究ゼミナール (生命の普遍原理に迫る研究体験ゼミ)
石原 秀至
A1 A2
集中
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講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
不可
開講所属
教養学部(前期課程)
授業計画
特定の研究室に所属し、決まった曜限、もしくは集中で実習を行う。実習場所は、担当する教員の所属に応じて、駒場キャンパス(生産研含む)、本郷キャンパス、柏キャンパスである。具体的な実習内容や実習⽅法、期間についてはガイダンス時に説明する。また、実習終了後には成果報告会を開催する。受講者は成果報告会で実験結果や演習内容などについてプレゼンを行う。
授業の方法
具体的な実習内容は教員により変わるため、ガイダンス時に指示する。
成績評価方法
研究への取り組み方、研究の達成度、報告会での発表等から総合的に判断する。
履修上の注意
新型コロナ感染症の状況によっては、実験等の実施や継続が困難となる可能性もある。その判断も含め、担当教員の指示に従うこと。また、実験を実施できなかった場合は、単位が認められない可能性がある。駒場以外のキャンパスにある研究室で実習を行う場合は、教員と相談の上、無理のない履修スケジュールを組むこと。