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最終更新日:2024年10月18日

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文理融合ゼミナール(身体と芸術)

音響を用いた表現
一般的な音楽は、メロディー、ハーモニー、リズムから構成されている。しかし、それらは長い歴史の積み重ねによる恣意的かつ暗黙のルールに縛られていて、多くの人は、その「基準」に基づいたものだけを「音楽」と認識する傾向がある。その一方20世紀以降には、これらのルールを解体し、音楽そのもののあり方を考え直すような様々な試みが行われた。「これは音楽ではない!」といった批判も受けたものも少なくないが、その批判の是非はさておき、こうした試みをとりあえず「音響による表現」と呼んでおこう。
この授業では、そうした過去の実例を紹介し、そのいくつかについては実際に演奏を試みる。そして、既存のアイデアを模倣し、拡張、超越することによって、受講生自身による独自の「音響表現」に挑戦してもらう。簡単な演奏上のルールを決めることで、他の受講生に、そのアイデアを演奏してもらうこともできるだろう。
このような実験的な表現を体験することで、音楽演奏への新しいアプローチを見つけるだけではなく、先入観にとらわれない自由な感性で音楽を聴取できるようになることが、本授業の到達目標である。
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
51389
CAS-IC2420S1
文理融合ゼミナール(身体と芸術)
松平 敬
A1 A2
水曜2限
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講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
YES
他学部履修
不可
開講所属
教養学部(前期課程)
授業計画
1. 導入:音を出してみる 2. 無音による表現 3. 1音による表現 4. リズムによる表現 5. 反復による表現 6. 図形楽譜を使った表現 7. アンサンブルによる表現 8. 偶然による表現 9. ことばによる表現(音響詩) 10. 声による表現 11. ノイズによる表現(楽器、非楽器を使って) 12. 肉体行為を伴った表現 13. 録音による表現 14. 映像を伴った表現 15. 成果発表
授業の方法
講義、および受講生個人またはグループによる音楽創作および演奏 基本的に「対面授業」となるが、「第1回授業のみzoomによるオンライン授業」とする。 新型コロナウィルスの感染状況によっては、第2回目以降もオンライン授業となる可能性がある。 実技を伴う内容で、オンラインの同時中継が困難なことから「対面で受講可能な学生」のみ受講可能とする。 履修者数が30名を超える場合は、第1回授業の授業中で指示する課題を提出してもらい選考する。第1回の授業に必ず出席すること。受講許可は第2回目までに掲示によって告知する。
成績評価方法
授業への取り組みの積極性、課題、演奏によるプレゼンテーションによって総合的に評価する。
履修上の注意
特定の楽器、声を使った高度な演奏技術や、複雑な楽譜を読み書きする能力など、専門的で高度な音楽能力は不要。逆に、既存の楽器や演奏方法にとらわれず音と戯れる、自由な感性が求められる。 音を使って未知の何かを表現しようとする積極的な意欲や、音楽のあり方について深く考察しようとする探究心も求められる。 オンライン授業となった場合、自宅で何らかの音を発することになるので、予め留意されたい。
実務経験と授業科目の関連性
声楽家として現代音楽の豊富な演奏経験を有する教員が、その実務経験を生かした、演奏を伴う授業を行う。