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最終更新日:2026年10月16日

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現代工学概論

工学概論
工学とは、科学技術を用いて経済的・社会的価値を生み出すための学問である。対象は宇宙、地球、地域、都市、社会、産業、製品、生活から生命、分子、原子まで、多岐にわたる。生み出される価値も、地球環境の保全、経済発展、利便性、快適性、安全安心から心の豊かさまで、幅広い。一方で、現代社会が直面する課題は、差別、貧困、気候変動、社会の超高齢化、ウイルス感染症など、複雑さと困難さを増している。工学が真に人類の福祉へ貢献し、未来社会を切り拓いていくためには、これらの課題を克服するための解決策を世に提示しなければならない。
 本講義では、現代社会における工学分野の複数の課題に対して、それぞれ2回ずつ講義を行い、初回は専任教員による学術面からの講義、2回目はそれに関連する産業界の方の講義に加えて、後半に専任教員と学生を含めた比較的長めの質疑時間を設け、教室全体でその分野を深掘りしていくことを目指す。全13回の講義の中で、工学の全体像を把握するとともに、工学の基底をなす基本的な方法論を理解する。
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
51367
CAS-GC1D81L1
現代工学概論
川中 孝章
A1 A2
木曜5限
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講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
YES
他学部履修
不可
開講所属
教養学部(前期課程)
授業計画
<国際工学教育推進機構> ・第1回10月8日(木) 講師:川中孝章(国際工学教育推進機構准教授) 〇ガイダンス  講義全体のガイダンスを行う。各回講義の紹介、講義方法、日程、教材の配布、出席の取り方、レポート課題の提出、成績評価、質問の受付、授業アンケートへの回答(全ての講義終了後)、その他、について説明する。さらに、工学および工学部・工学系研究科の概要について解説し、研究、教育、国際交流、進路(進学・就職)など、その魅力と多様性に関しても触れる。 <都市工学科> ・第2回10月15日(木) 講師:⽚⼭浩之(都市工学専攻教授) ・第5回11月5日(木) 講師:松井康弘(横河電機株式会社マーケティング本部 マネージャー)、⽚⼭浩之 〇テーマ:現代の都市⽔循環を⼯学する ー下⽔再⽣⽔の利⽤と持続可能な⽔資源管理ー  下⽔は、都市で安定的に発⽣する⽔資源であり、海⽔淡⽔化より低コストな⽔源として注⽬されている。飲⽤利⽤には⽂化的抵抗や制度整備の課題がある⼀⽅、産業⽤⽔、半導体製造、農業利⽤、エネルギー‧資源回収との連携も期待される。本講義では、下⽔再⽣⽔を都市⽔循環、社会受容、制度、フード‧ウォーター‧エネルギー‧ネク サスの視点から考える。 <精密工学科> ・第3回10月22日(木) 講師:飯⽥史也(精密工学専攻教授) ・第4回10月29日(木) 講師:久保仁(川崎重⼯業株式会社 社⻑直轄プロジェクト本部ソーシャルロボット事業戦略部システム開発⼆課⻑)、飯⽥史也 〇テーマ:ロボット⼯学が切り拓く社会変⾰ ―学術から 社会実装へ―  本講義では、ロボット⼯学がどのように発展し、社会や産業を変⾰してきたのかを、学術研究と実社会の両⾯から学ぶ。初回授業では、ロボット ⼯学の歴史や基礎概念を概観するとともに、知能化‧⾃律化‧⾝体性を軸とした最新 の研究動向を紹介する。2回目授業では、 企業におけるロボット開発や社会実装の事例を通して、研究成果が製品やサ ービスへ展開されるプロセスを学び、ロボット⼯学が未来社会にもたらす可能性について考察する。 <化学生命工学科> ・第6回11月12日(木) 講師:野崎京子(化学生命工学専攻教授) ・第8回12月3日(木) 講師:満重佑輔(⽇本ポリケム株式会社研究開発部触媒‧重合4グループグループリーダー)、野崎京子 〇テーマ:分⼦触媒が拓く科学と産業  ⼀分⼦レベルで理解できる分⼦触媒の研究は、触媒と反応する分⼦との相互作⽤ をあたかも⽬で追うかのように捉え、結合の切断と形成という化学の本質を解き明かす学問である。同時に、その 触媒作⽤は私たちの⽣活を⽀える材料や化学製品の⽣産にも直結している。分⼦⼀つひとつの振る舞いから巨⼤な 化学プラントへ ── ミクロとマクロを 貫く化学の醍醐味を感じてもらいたい。 <航空宇宙工学科> ・第7回11月19日(木) 講師:船瀬龍(航空宇宙工学専攻教授) ・第10回12月17日(木) 講師:柿原浩太(株式会社アークエッジ・スペース 執⾏役員Co-CTO 未来宇宙システム事業本部副本部長)、船瀬龍 〇テーマ:超⼩型衛星が切り拓く宇宙科学‧探査  近年、技術⾰新によって急成⻑を遂げる「超⼩型衛星」に焦点を当て、宇宙科学と宇宙探査の未来を展望する。従来の⼤型衛星に⽐べ、低コストかつ短期間で開発可能な超⼩型衛星は、機動的な観測や複数機連携による⾼度なミッションを実現し、宇宙科学‧探査のハードルを⼤きく下げた。本講義では、具体的な最新のミッション事例を紹介しながら、超⼩型化を可能にした独⾃技術や、⺠間‧アカデミアが主導する新たな宇宙ビジネス‧研究の可能性について概観する。 <マテリアル工学科> ・第9回12月10日(木) 講師:内田健(マテリアル工学専攻教授) ・第11回12月24日(木) 講師:⼤橋輝之(株式会社東芝 総合研究所先端デバイスR&Dセンター電子デバイス研究部エキスパート)、内田健 〇テーマ:半導体デバイスが拓く情報‧エネルギー社会  本講義では、現代社会を⽀える半導体デバイスについて、その基礎から最先端の研究開発までを学ぶ、初回授業では、⼤学教員が半導体の基礎、トランジスタの動作原理、先端ロジックデバイスの研究動向を概説する。2回目授業では、企業研究者がSiC を中⼼としたパワー半導体の開発や社会実装、研究開発の実際について紹介する。さらに、質疑応答を通じて、半導体技術の将来性や大学・企業における研究開発、技術者としてのキャリアについて理解を深める。 <電子情報工学科> ・第12回1月7日(木) 講師:峯松信明(電気系工学専攻教授) ・第13回1月14日(木) 講師:松山 洋一(株式会社エキュメノポリス 代表取締役CEO)、Luke McCrohon(株式会社エキュメノポリス CTO兼CPO)、峯松信明 〇テーマ:音声・言語・対話・AI技術を用いた外国語教育支援  工学系・情報系の大学院において本年度から授業が英語化された。この大きな変化に備える形で、2023年度から工学部独自の、英語を「聞く/発音する/考えながら話す」能力を向上させる授業 STEACを様々な技術を用いて展開している。初回授業では、STEAC の教育戦略とそれを支える諸技術に触れ、現在行いつつある拡張にも触れる。2回目授業では、会話AIエージェントで言語コミュニケーション能力を診断・育成する技術を社会実装するスタートアップの挑戦を、最新の技術デモとともに示し、工学が社会の課題を解く現場を体感してもらう。
授業の方法
Zoomによるオンライン講義。 資料配布、レポート課題提出は、UTOLを使用。
成績評価方法
・6つのサブテーマに関してそれぞれ課題として与えるレポートと、出席により総合的に評価する。 ・ただし、レポート提出3回未満の学生には、出席回数に関係なく単位を付与しないので、注意すること。 ・レポートの締め切り:各サブテーマの2回目講義の1週間後。
履修上の注意
教養学部の定めた90分講義を適用する(5限:17:05-18:35)。 講義動画の公開は行わない。
実務経験と授業科目の関連性
工学全体を俯瞰する講義であり、学生の進路の多様性の観点から、学術面、実務面など、多面的側面から工学理解を促すために、ゲストスピーカーを含む実務家教員が参画する。