学部前期課程
HOME 学部前期課程 文理融合ゼミナール(身体と芸術)
学内のオンライン授業の情報漏洩防止のため,URLやアカウント、教室の記載は削除しております。
最終更新日:2024年10月18日

授業計画や教室は変更となる可能性があるため、必ずUTASで最新の情報を確認して下さい。
UTASにアクセスできない方は、担当教員または部局教務へお問い合わせ下さい。

文理融合ゼミナール(身体と芸術)

駒場すずかんゼミナール「学藝饗宴」
爛熟期を迎えた19世紀末フランスのサロン、とりわけ詩人マラルメの「火曜会」を範とする本ゼミは、文部科学副大臣も務めた東京大学公共政策大学院教授の鈴木寛(すずかん)と、指揮者、文筆家、東京大学公共政策大学院非常勤講師の木許裕介のもと、『学藝饗宴』と題して学術と藝術を綜合する教養教育を目指すものである。

  「すずかんゼミ」として四半世紀に亘り開講されてきた歴史を持ち、2017年度より新たに本題にて駒場で開講されたのち15期を経過した本ゼミは、今期より「文理融合ゼミナール」の枠内で開講されることとなった。主な授業内容は以前と同じく、ゼミ生同士の対話および各界の第一線で活躍するゲストを講師に招き行うセッションである。

  本ゼミは、特定の問題についての答えを与えるものではない。むしろ、関心のある領域をそれぞれが見出し、頭から離れなくなるような問いを得ることを目的とする。問いに際して、論理や経験から答えを導こうとするだけではなく、個々人が自らの真善美を追求し、感性を磨きあげることに重きをおく。分からないものの分からなさに好奇心を抱き自らの血肉として結実させようと試みる学生を歓迎する。
※本講義は集中講義形式の授業であるが、履修者・オムニバス講師等が主体的に開催する毎週のサブゼミが火曜日19~21時に行われる。このサブゼミに毎回参加できることが履修に際しての前提条件となる。セメスター終わりの長期休暇期間に、制作発表の場として合宿を行う。

※履修希望者は、10月15日19:00から行われる選考(オンライン予定)を通じて、20人程度に限定する。 履修希望者は10月8日の授業時間に行われるガイダンス(オンライン予定)を受講すること。選考結果は10月20日までに通知される。

※過去の選考課題、その他の詳細はX(旧Twitter)ページ(https://twitter.com/*****)を参照すること。

※関連ホームページ
MIMA Search
時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
51351
CAS-IC2420S1
文理融合ゼミナール(身体と芸術)
鈴木 寛
A1 A2
集中
マイリストに追加
マイリストから削除
講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
YES
他学部履修
不可
開講所属
教養学部(前期課程)
授業計画
ガイダンスおよび初回授業にて説明する。参考として下記にこれまでの講義テーマと参考書籍を掲載する。 【2019年度Aセメスター】 テーマ:《触れられない》あるいは《黎明》 参考書籍(一部) A・ランボー『地獄の季節』 A・R・ホックシールド『壁の向こうの住人たち―アメリカの右派を覆う怒りと嘆き』 M・メルロ=ポンティ『眼と精神』 G・ビースタ『民主主義を学習する教育・生涯学習・シティズンシップ』 南條史生『美術から都市へ』吉見俊哉『博覧会の政治学まなざしの近代』 C・ビショップ『人工地獄現代アートと観客の政治学』 【2020年度Sセメスター】 テーマ:《ノマドロジー》と《罪》 参考書籍(一部) P・メリメ『カルメン』 蓮實重彦『監督小津安二郎[増補決定版]』 檜垣立哉『ドゥルーズ解けない問いを生きる[増補新版]』 千葉雅也『動きすぎてはいけないジル・ドゥルーズと生成変化の哲学』 幸村誠『プラネテス』角川学芸出版編『覚えておきたい極めつけの名句1000』 ジル・ドゥルーズ『差異と反復』 【2020年度Aセメスター】 テーマ:《ドラマトゥルギー》と《残響》 参考書籍(一部) H・ミュルジェール『ラ・ボエーム』 C・グリーンバーグ『さらに新たなるラオコオンに向かって』 M・フリード『芸術と客体性』 W・ベンヤミン『ベンヤミン・アンソロジー』 吉見俊哉『東京裏返し社会学的街歩きガイド』 【2021年度Sセメスター】 テーマ:《オクシモロン》と《雫》 参考書籍(一部) G・ローデンバック『死都ブリュージュ』 西田幾多郎『善の研究』 檜垣立哉『西田幾多郎の生命哲学』 浅沼 璞『俳句・連句REMIX』 【2021年度Aセメスター】 テーマ:《モンタージュ》と《白》 参考書籍 サルトル『嘔吐』 隈研吾『小さな建築』 石川九楊『一日一書』 荻原裕幸『リリカル・アンドロイド』 バルト『明るい部屋』『映画論集』 参考映画: 『戦艦ポチョムキン』 『アンダルシアの犬』 『ヒロシマモナムール』 『めまい』 『2001年宇宙の旅』 D・W・グリフィス、溝口健二、ロベール・ブレッソン、王家衛 【2022年度Sセメスター】 テーマ:《ディスプロポーション》と《香り》 参考書籍 スーザン・ソンタグ『反解釈』 デュマ・フィス『椿姫』 濱口竜介『カメラの前で演じること』 ボードレール『悪の華』 サミュエル・ベケット『ゴドーを待ちながら』 参考映画 濱口竜介『ドライブ・マイ・カー』『偶然と想像』 【2022年度Aセメスター】 テーマ:〔灰〕と〔ポシェ〕 参考書籍 エマニュエル・レヴィナス『実存から実存者へ』 岡本太郎『自分の中に孤独を抱け』 池田晶子『暮らしの哲学』 ロバート・ヴェンチューリ『建築の多様性と対立性』 福田尚代『ひかり埃のきみ 美術と回文』 角幡唯介『極夜行』 【2023年度Sセメスター】 テーマ:アタヰズム そして 翅 参考書籍 ヴォルテール『カンディード』 など 【2023年度Aセメスター】 テーマ:プロソディ;瞑る 参考書籍 アベ・プレヴォー『マノン・レスコー』 ハンナ・アレント『責任と判断』 高橋睦郎『高橋睦郎詩集』『つい昨日のこと 私のギリシア』『言葉の王国へ』『友達の作り方』 マックス・ピカート『沈黙の世界』 など 【2024年度Sセメスター】 テーマ:残り滓。抉る、あおく。 参考書籍 "マスカーニ『カヴァレリア・ルスティカーナ』 " 柳宗悦『工藝の道』 自選 谷川俊太郎詩集 松浦寿輝『人外』、『花腐し』 など
授業の方法
対話を旨とするサロン形式・オムニバス形式。 詳細はガイダンス時に説明する。
成績評価方法
集中講義ならびにサブゼミへの積極的な参加と貢献をもって評価の対象とする。
履修上の注意
履修希望者は、10月8日19時から開催されるガイダンスおよび選考(オンラインを予定)を受講すること。 関連ホームページを必ず参照すること。 https://www.facebook.com/***** https://minerva-komaba.com/*****
実務経験と授業科目の関連性
通商産業省(現・経済産業省)勤務および参議院議員・文部科学副大臣・文部科学大臣補佐官としての経験を有する教員と、指揮者・音楽監督・文筆家として活動する教員が、学術/藝術/実務に関する多様な分野を専門とするゲストスピーカーを迎え、実務経験を生かして、学藝全般/実務と哲学/実務と学術のフレームワーク/教育・医療・情報等のソフトパワー政策/産業政策/政治過程論についてゼミ形式で講義しつつ、学生の自主的な興味・関心にもとづく研究活動をメンタリングする。