学内のオンライン授業の情報漏洩防止のため,URLやアカウント、教室の記載は削除しております。
最終更新日:2026年10月16日
授業計画や教室は変更となる可能性があるため、必ずUTASで最新の情報を確認して下さい。
UTASにアクセスできない方は、担当教員または部局教務へお問い合わせ下さい。
全学自由研究ゼミナール (ブランドデザインスタジオ34 「恋」をブランドデザインする)
ブランドデザインスタジオ34 「恋」をブランドデザインする
本プログラムは、東京大学教養学部と博報堂生活者発想技術研究所が連携し、「21KOMCEE」を舞台に『正解のない問いに、共に挑む』特別教育プログラムです。多様なチームで連携しながら、広告会社社員・ブランドコンサルタントのファシリテーションのもと、ワークショップ形式で「共創」の手法(思考法やグループワーク、各種スキル)を実践的に学びます。
今期の授業のテーマは「『恋』をブランドデザインする」です。
古今東西、「恋」に関する書物は数多く存在します。日本では『万葉集』や『源氏物語』、古代ローマではオウィディウスの『恋の技法(アルス・アマトリア)』など、古くから人は「恋」を語り、その登場人物の心情には、現代の私たちが読んでも深く共感できるものが多くあります。
一方で、「恋」にまつわる経験は、決して「どの時代でも同じ」ものではありえません。顔を合わせられない二人の距離を縮めるものが、かつては「和歌」であり、現代では「SNS」や「マッチングアプリ」であるように、ツールやメディアもまた恋愛観に影響を与えてきました。ただ、写真やプロフィールしか知らない相手と最初に言葉を交わす現代の体験は、顔も知らぬまま和歌を贈り合った平安時代の恋愛に、どこか通じるものがあるのかもしれません。あるいは、ロマン主義以前のヨーロッパでは「理性を脅かす狂気」として、人を破滅に導くものとして描かれたこともあります。「恋」の経験は決して個人的な感情だけでは片づけられず、その時代の社会制度や価値観を反映し、変化してきたものといえるでしょう。
さて、ひるがえって現代、「恋」の経験はどんなものに変化しているでしょうか。博報堂生活総合研究所の調査では、約30年前と比較し、「今欲しいもの」に「恋人」を挙げる割合は低下しています。また、他者に恋愛感情を抱かない、あるいは抱きたくない登場人物のドラマにも多くの共感が寄せられました。一方で、アイドルやキャラクターに対する「ガチ恋」や、音楽や映画に「恋する」など、「恋」という単語の使われ方は多様になっています。現代は、恋をするもしないも自由であり、またその対象も人間には限らない、「恋」の経験が非常に多様で豊かな時代と言えるでしょう。
この時代において、「恋」とは一体何なのでしょうか? この授業では、個人の感情でありながら、強く時代の影響を受け、変容し続ける「恋」について深く思索していきたいと思います。そして、その探求をもとに、人々を豊かにし、真のつながりを育む製品やサービスを具体的に構想いただき、新しい「ブランド」として提案していただきます。
なお、テーマを鑑み、本授業(ワークショップ)では、参加するメンバーの誰もが「何を言ってもいい」「ほかの人(の発言・意見)に否定的な態度をとらない」「ワークショップで話されたことは、(本人の許諾がないかぎり)他の場では口外しない」ことをグラウンド・ルールとします。
詳しくは10月8日(木)17:30~開催されるガイダンス兼体験ワークショップで説明します。関心を持っていただける方は、ぜひご参加ください。
MIMA Search