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最終更新日:2025年10月17日

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全学自由研究ゼミナール (スタートアップを考える:社会課題を解決するビジネスエコシステムの視点)

スタートアップを考える:社会課題を解決するビジネスエコシステムの視点
授業の目標概要:

スタートアップを、技術・アイデア勝負という視点だけでない、より俯瞰的かつ実践的な視点で現役のコンサルタントと共に考えてみませんか。日本経済の抱える課題解決の観点から、スタートアップを取り巻くビジネスエコシステムとその課題を取り扱います。

近年スタートアップは急成長を遂げており、日本のスタートアップ企業はおよそ2万社を超えていると言われています。学生のみなさんにとっては大企業よりもむしろ身近な存在になりうるほどかと思います。一方でスタートアップ自体は失敗するケースも少なくないというのも事実です。成功に届かなかった要因は技術・アイデアが評価されなかった、それだけでしょうか。数多くのスタートアップが生まれる中において、本来であれば社会に還元されるべき多くの技術・アイデアが埋もれてしまっていれば、それは看過できない社会課題の一つです。その課題について、スタートアップを取り巻く「ビジネスエコシステム」を主題として、「ステークホルダー」・「ファイナンス」・「M&A」などといった観点も用いつつ紐解いていきます。本授業の計画やファシリテーションは、現役コンサルタントが行います。
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
51302
CAS-TC1200S1
全学自由研究ゼミナール (スタートアップを考える:社会課題を解決するビジネスエコシステムの視点)
山岡 あゆち
A1 A2
水曜5限
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講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
不可
開講所属
教養学部(前期課程)
授業計画
 本授業では、実際に社会で日本企業の課題解決に携わるコンサルタントのもと、「現在社会の最前線の課題とは何か」、「その課題解決のアプローチとはどういうものか」、さらに学生みなさんの視点で「自分たちならどうアプローチし、解決したか」を学び・探求することを通して、課題解決に必要な視点・思考力・提案力を身に着けることを目指します。  具体的なテーマとして、近年急成長しているスタートアップに焦点をあて、スタートアップが抱える課題や関係者の多様な視点について学び、議論を行います。議論を通じてスタートアップの価値をどのように社会全体に還元するかを考えるほか、スタートアップを支える関係者(大企業、株式市場、ベンチャーキャピタル(VC)、政府など)がどのようにアイデアや技術を拡大し、社会全体に寄与できる形にするかを、実際の課題を取り上げながら学びます。  授業の序盤では、主にはスタートアップ側の課題として、量産手前段階までの商品やサービスの研究開発にかかる資金・人材確保といった課題を扱います。また、後半の授業においては、大企業側の課題として、企業買収額(企業価値)の見積もり、価値の根源であるスタートアップの人材流出防止、大企業による戦略的目標達成のための具体的な取り組み(スタートアップへの投資(CVC)・M&A・ファイナンス・再生等)といったテーマを扱います。  授業内では、講義のほかアクティブラーニングの要素を組み入れたグループワークを行います。理解の集大成と昇華のための最終課題は、コンサルタントとのディスカッションを経ながらグループで取組んでいただく実践的な内容を用意しています。今、このシラバスを読んで分からない用語があっても、授業で解説しますので、どなたでも受講可能です。新しく学んでみたい方、すでに少しずつ勉強をしている方、スタートアップをやってみたいと思っている方は、ぜひ受講してみましょう。 <授業の流れ> 1.授業ガイダンス&担当者紹介 2.スタートアップとは?課題や取り巻く関係者の多様な視点/構造の概要 3.スタートアップに不可欠で、でも足りないもの 4.スタートアップが守りたいもの、失うもの 5.スタートアップから“次”への橋渡し 6.大企業がなぜスタートアップと連携するのか 7.大企業のスタートアップ連携がなぜ難しいのか 8.スタートアップと大企業の連携に向けて - 企業価値の評価 9.スタートアップと大企業の連携に向けて – シナジーの追求 10.派生論点-CVC・VC、スタートアップ再生/最終課題準備① 11.まとめ、最終課題準備② 12. 最終課題準備③ 13. 最終発表・まとめ ※実際の授業では内容が一部変更になる可能性があります。その場合は改めて説明します。 <受講者へのメッセージ> 本授業は、東京大学とPwCアドバイザリー合同会社の協働によって実施します。PwCアドバイザリー合同会社は、「社会における信頼を構築し、重要な課題を解決する」をパーパスとし、日本社会/企業が直面する現在社会の最前線の課題を解決するだけでなく、幅広いフィールドにおける時代に即した課題の解決を目指しています。  この授業を通じて学生のみなさんに、授業を受ける前後で「より成長した・より自信を持てるようになった」と自覚してもらえることを目指しております。 みなさんの成長のベクトル・度合いは、参加するみなさん次第です。「現役コンサルタントと議論を交わし、真剣に思考する時間とその深度」はみなさんの成長を加速させる要素ですので、本授業では数名のコンサルタント(若手からシニアまで)とみなさんが議論できる時間を多く取るようにします。 今回のテーマは、「スタートアップを取り巻くビジネスエコシステム」ですが、テーマそれ自体について学び・身に着けてもらうことはもちろん、現役のコンサルタントとどう議論するかを悩み・考え・発見していく体験も本授業の重要な成果の一つとなるでしょう。ぜひ授業を通じて自分なりの成長にチャレンジしてみましょう。 <昨年度受講者の声> 最初は用語の意味も全く分からなかったが、今では第一回のスライドのいろんな言葉や生活やニュースの中でよく聞く用語を説明できるようになっており、知識が深まったことを感じた 文理混在し、多様な専攻の人が受講していて、ビジネスに対して意識の高い学生とグループワークを繋がれた。ディスカッションによりいろんな考えを知れた 議論し、発表することを繰り返す中で、考える力と言葉にまとめる力が身についたと思う。また、講師の方々がそこに重きをおいて発表の際に気をつけるポイントなどを教えてくれるため、とても役に立った 講師(コンサルタント)の視点が刺激的で学びが多い中、フレンドリーで距離も近く、気軽に質問や相談できた点がおすすめ 授業の設計に工夫がなされていて、常に高水準のモチベーションをもってビジネスの基本から発展的内容までスムーズに学べた
授業の方法
・講師による講義 ・アクティブラーニングを取り入れたグループワークを行います。グループワークを行うにあたって配慮が必要な事項がある場合は事前に講師にお尋ねください。
成績評価方法
・出席数とリアクションペーパーを総合的に勘案して評価 ※具体的な評価方法についてはガイダンスにて説明します。
履修上の注意
・事前の課題に関する提出物や,事後の課題の提出を忘れないようにしてください。 ・履修希望者が30名を超える場合は受講動機による選抜を行うことがあります。 本授業は、東京大学とPwCアドバイザリー合同会社の協働によって実施します。 履修上の注意点:授業は初回のガイダンス以外すべて対面です。 授業前半でグループを編成し、その後はグループワーク中心となるため、体調不良などのやむを得ない事情による欠席を除き、すべての授業に出席してください。