文理融合ゼミナール（メディアと芸術）

近代の視覚文化についての探究を、座学とワークを組み合わせて進めます。ワークでは、アニメーションの原理を説明するために現代でも引き合いに出されることの多いフェナキスティスコープやパラパラマンガのような光学玩具の制作、あるいは初歩的なアニメーションや映像の撮影などを行い、それぞれのメディアのあり方を体感的に理解します。その上で、近代視覚文化についての基礎的な講義から、発展的な研究論文の紹介・講読などを行います。下記のようにいくつかの論点とそれに関連するワークを計画していますが、受講者の人数や関心、また進度に応じて内容や順序は適宜調整します。 01　ガイダンス 02　講義：近代美術史と大衆文化 03　ワーク：光学玩具制作（1） 04　講義：残像現象と仮想的なイメージ 05　ワーク：光学玩具制作（2） 06　講義：魔術と科学 07　ワーク：光学玩具制作（3） 08　講義：映像文化と視覚的無意識 09　ワーク：映像制作（1） 10　講義：瞬間写真とアニメーション 11　ワーク：映像制作（2） 12　講義：マンガと連続的芸術 13　まとめ なお、授業時間の補填のため、各回の授業時間内に終わらなかったワークは宿題として次回までに取り組んできてもらいます。

講義とワークを組み合わせて進めます。

授業への積極的な参加と課題等の提出物から総合的に評価します。

あくまでも、実践を通してメディアへの理解を深め、主題である動きと静止をめぐる理論的な考察を行うことが狙いですので、授業内で行うワークは初歩的なものです。映像制作の技術的な向上を指導する授業ではありませんので、ご注意下さい。したがってまた、これまでの制作経験の有無は一切問いません。ただし、ワークや課題に欠かさず取り組む積極性は必要です。 なお、履修希望者が20名を大幅に超えた場合は、初回授業で指示する提出物をもとに人数制限を行う可能性がありますので、初回のガイダンスには必ず出席するようにして下さい（前述の通りこれまでの制作の経験は一切不問としますので、選抜にも影響しません）。 光学玩具の制作のために簡単な材料や文具の用意を指示することがあります。百円ショップなどでも購入できる安価で入手の容易なもののみとしますが、若干の材料費や準備が必要になると想定しておいて下さい。 映像の制作に使用するのはスマートフォン等のカメラ付き携帯機器で十分ですが、もしそれらも所持していないという場合はご相談下さい。