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最終更新日:2024年4月22日

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武力紛争と法

戦争にルールがあるということはどういうことなのか
武力紛争(戦争)に適用可能な国際法の基本知識を習得し、海洋国家としての特性を持つ日本の有事についてはもちろん、ロシア・ウクライナ紛争やハマス・イスラエル紛争をはじめとする世界各地の武力紛争について考えるための法的視野を涵養する(これはグローバルサプライチェーンのあり方考える上で日本のビジネスにとっても重要となろう)。なお、本科目では、教養学部・大学院総合文化研究科開講科目「武力紛争法・国際人道法」で扱わなかった国際法規則について講義を行うため、この分野の知識を体系的に学びたい学生は、「武力紛争法・国際人道法」と合わせて本科目を履修(または聴講)するのが望ましい。もちろん、どちらの科目から履修しても構わないし、本科目だけを履修するのでも構わない。
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
5121520
GPP-MP6L20L1
武力紛争と法
黒﨑 将広
S1 S2
金曜5限
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講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
開講所属
公共政策学教育部
授業計画
第01回 海戦法規(1)海域区分、海上武力紛争の発生条件 第02回 海戦法規(2)船舶(有人・無人)の交戦資格 第03回 海戦法規(3)敵対行為の方法(拿捕・没収、攻撃、奇計) 第04回 海戦法規(4)敵対行為の手段(機雷、魚雷、対艦ミサイル、大量破壊兵器) 第05回 海戦法規(5)捕獲措置・海上経済戦 第06回 非国際的武力紛争法規(1)国際的武力紛争法規との異同 第07回 非国際的武力紛争法規(2)妥当基盤の問題、人道法と人権法との関係 第08回 武力紛争法違反と国家の責任――国家による国際法違反の法的帰結 第09回 武力紛争法違反と個人の責任――戦争犯罪とは何か 第10回 国際刑事裁判制度(1)コア・クライム(集団殺害犯罪、人道に対する犯罪、戦争犯罪、侵略犯罪)、平和構築・移行期正義における存在意義 第11回 国際刑事裁判制度(2)国際刑事裁判所の基本原則、管轄権 第12回 国際刑事裁判制度(3)国際刑事裁判所の刑事手続、国際協力・司法援助 第13回 中立法規
授業の方法
講義形式で行い、対面での出席が基本となる。ただし、健康上の理由その他やむを得ない事情がある場合、および本郷以外のキャンパスを拠点とする他部局の学生である場合には、事前に担当教員の許可を得ることを条件にオンラインでの出席を認める。リアクションペーパー等を通じた質疑応答のやり取りの機会も活用する。
成績評価方法
期末試験を基礎としつつ、平常点(出席点ではなく、リアクションペーパー等を通じた講義への積極的な参加に対する評価点)を加味する。
教科書
国際条約集(有斐閣)。ただし、最新版か前年度版のものが望ましい。
参考書
(1) 黒﨑将広他『防衛実務国際法』(弘文堂、2021年)。 (2) ICRC, How Does Law Protect in War?, at <https://casebook.icrc.org/***** (3) ICRC, International Humanitarian Law Databases, at <https://ihl-databases.icrc.org/***** (4) US Naval War College, Stockton e-Potal, at <https://usnwc.libguides.com/***** その他の資料については必要に応じて適宜指示する。
履修上の注意
国際法の基礎的知識がない学生も大歓迎だが、教科書等で自発的に講義内容の理解を補うことが望ましい。本科目は講義形式を採用するが、履修者にはリアクションペーパーを通じた積極的な質問や議論への参加が期待される。なお、他部局(研究科・学部)に所属する学生の履修または聴講も歓迎する(聴講の場合には、指定のemailアドレスを通じて事前に連絡を頂けると助かります)。