まず手始めに、Ernst Troeltsch, Literatur: Georg Jellinek, Ausgewählte Schriften und Reden, Bd. 1-2, 1911, Zeitschrift für das privat- und öffentliche Recht der Gegenwart, 1912, S. 273ff. を共通テクストとしてとりあげる。同論文は、遺族からのたっての希望により、エルンスト・トレルチが執筆した書評論文である。トレルチは、畑違いの宗教哲学者であるが、いわゆるヴェーバー・クライスの主要メンバーとしてイェリネックと交流し、お互いに深い部分で共感し合っていた。如上の遺稿集については、学生時代からイェリネックが永く兄事した哲学者ヴィルヘルム・ヴィンデルバントが序文を書いたりもしているが、イェリネックに対する評言としては、トレルチのものが圧倒的に卓れている。これを輪読することで、イェリネック入門を果たしてしまおうというのが、今回の授業の工夫である。