初回のガイダンス、第2・3回は教員によるオンデマンド講義の後、リアル形式の質疑を行います。
第4回-第13回の10回分は学生のグループ報告と質疑を予定しています。
テーマは4つの予定です。1、2は学生報告2回、3、4は学生報告3回の想定ですが、履修者数や希望に応じてガイダンスの際に修正します。
1)刑法の域外適用問題
①昭和62年改正時(条約に基づく域外適用)、平成15年改正(外国での国民の保護)時の議論
②現在の課題として、オンラインわいせつ、賭博の規制
2)マネーロンダリング規制
①麻薬特例法、組織犯罪処罰法の立法時の議論
②立法後の裁判例、改正の動き
3)電子計算機使用詐欺
①昭和62年改正時の議論
②最高裁平成18年2月14日までの議論
③現在の議論(誤振込、キセル、ETCなど)
4)平成23年情報技術関係の改正
①実体法:不正指令電磁的記録(コンピュータウイルス問題)、オンラインわいせつ規制
②手続法:記録命令付き差し押さえ等の導入
③平成23年改正後の動向として、コインハイブ事件、データ提供命令の罰則による担保
4つのテーマに関する基本情報は第2・3回の講義でお伝えする予定です。
まず立法時の議論を押さえた上で、現在の課題を考えるという形にします。