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最終更新日:2025年4月21日

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ロシア・中東欧史と民族問題

ロシア革命と民族問題
1917年の二度の革命によってロシア帝国は崩壊し、かつての帝国辺境地域には多くの新興国家群が誕生した。非ロシア民族主義を掲げてロシアからの独立を果たしたそれらの国家もまた、内部に多様な言語・宗教集団を抱える「多民族国家」であった。
本演習では、ロシア帝国崩壊からソヴィエト連邦の成立と戦間期国際秩序の画定までの内戦期における、旧帝国辺境地域の民族間関係の変容を探求する。とりわけ、帝国の民族政策の背景、「自決権」および「国民国家」原理の導入、多数派=少数派関係の制度化、戦間期の民族問題への遺産などの側面に注目する。
各回において沿バルト地域から極東に至る諸地域のうちの一つを取り上げ、関連文献の講読と討論を通じてロシア革命と民族問題の複雑な関係についての理解を深めることを目指す。
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
5112242-5
GPP-MP5P10L1
ロシア・中東欧史と民族問題
村田 優樹
A1 A2
金曜5限
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講義使用言語
日本語/英語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
開講所属
公共政策学教育部
授業計画
第1回 概論と文献担当者決定 第2回~13回 各回に一地域を取り上げる。事前に割り振られた発表者が文献についてプレゼンし、その後全体で討論を行う。取り上げる予定の地域は以下の通りだが、出席者の関心に応じて変更する可能性もある:エストニア、ラトヴィア、リトアニア、ポーランド、ベラルーシ、ウクライナ、グルジア(ジョージア)、アルメニア、アゼルバイジャン、カザフ、トルキスタン、シベリア・極東。
授業の方法
予め全13回分の文献リストを用意しておくので、初回に担当者を割り振る。担当者は、文献の内容について発表し、その後討論を行う。目安としては、一回に英語論文2本を取り上げる。
成績評価方法
毎回の授業参加と担当回の発表、討論での姿勢を評価する。試験やレポートは課さない。
教科書
特に指定しない。
参考書
ロシア革命史やロシア帝国の多民族性に馴染みのない者は、予め以下を読んでおくことが望ましい(関心のある地域についてのつまみ読みでもよい)。 Kappeler, A.. The Russian Empire: A Multi-ethnic History. Routledge, 2001. Smele, Jonathan D. The "Russian" Civil Wars, 1916-1926: Ten Years That Shook the World. Oxford: Oxford University Press, 2015.
履修上の注意
自分の担当回でなくても、毎回指定文献を読んでから出席し、積極的に討論に参加すること。