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最終更新日:2024年10月1日

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比較地域史

日本帝国支配下の台湾と朝鮮
台湾と朝鮮はそれぞれ、1895年~1945年、1910~1945年において日本帝国の植民地支配を受けた。したがって、法制度その他において共通した面もあり、日本帝国の政策のもとで、社会変容を迫られ、似たような歴史経験をしている。
しかし、そこにはかなりの差異も見られる。これは、自然環境やそれ以前の歴史そのもとではぐくまれた文化、民族構成、言語使用の状況などが関係している。そのことは両地域の比較によって、よく理解できるはずである。
そうした、地域を比較しながら歴史を学ぶことで、それぞれの地域に対する理解を深めていく手法を身に着けることをこの授業の目標とする。
これとともに、授業によって、植民地支配とはどのようなものであるのか、台湾や朝鮮・韓国の人びとに今日、いかなる影響を与えているのかについても、考えていくきっかけを与え、理解を深めるようにしたい。現代日本では、中学校・高等学校の学校教育でも、植民地期の台湾や朝鮮についてあまり詳しく教えられていない。そのようななかで、いい加減な情報が伝えられ、何が歴史研究の定説になっているのかがわからない人びとも増えている。そうした現実を踏まえて、この授業では、歴史学界の研究成果を踏まえ、史料に基づいた、台湾史像、朝鮮史像を提示していく。
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
50979
CAS-GC1B23L1
比較地域史
外村 大
A1 A2
金曜2限
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講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
不可
開講所属
教養学部(前期課程)
授業計画
第01回 ガイダンス:台湾・朝鮮の概観 第02回 日本の近代化と植民地主義 第03回 日本支配以前の台湾 第04回 台湾征服への抵抗、日本の支配の確立と自治運動 第05回 植民地化以前の朝鮮と韓国併合 第06回 朝鮮植民地支配の確立と民族運動 第07回 在台湾日本人社会と民族関係 第08回 在朝鮮日本人社会と民族関係 第09回 植民地期における台湾の文化 第10回 植民地期における朝鮮の文化 第11回 台湾における総力戦体制と民衆動員 第12回 朝鮮における総力戦体制と民衆動員 第13回 まとめ
授業の方法
教員が作成した資料をもとに説明を行う。
成績評価方法
授業への参加と、開講中に教員が伝えた課題への対応、および学期末に提出してもらうレポートに基づいて評価する。
履修上の注意
日本の高校の教科書レベルの日本近代史の知識があることを前提に授業を行う。 授業中、あるいはUTOLを配布した、資料に目を通して授業に参加するのは当然として、授業中に紹介した文献などについても目を通し、復習に心がけることを望む。