授業計画の概要は、以下のようになる。必ずしも計画どおりに進行しない場合もあるかもしれないが、全体の流れが理解していただけるかと思う。なお授業(90分)終了後の15分は、質問時間とする。
第1週:授業計画の概要、授業の進め方、成績評価の方法について説明する。第2週:前近代日本の世界観について検討する。第3週:江戸期日本の世界観と自画像について、蘭学をとおして検討する。第4週:東西海洋交易の舞台となった東南アジアの港市をとりあげ、広域世界と地域社会の形成のされ方を検討する。第5週:広域世界秩序と「人喰い族」の語りについて検討する。第6週:海域世界における様々な伝承の展開について検討する。第7週:外来者と家族形成した東南アジアの現地人女性をとりあげる。第8週:現地生まれの外来系住民の外と内を仲介する役割について検討する。第9週:外来系住民と近代の民族主義運動との関わりを検討する。第10週:二重言語者と国民国家形成について検討する。第11週:国民統合とジェンダー。第12週:国民国家の持つ解放性と侵略性。第13週:グローバル化と国民国家。第14週:自然・他界・人類。第15週:まとめと展望。