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最終更新日:2024年10月18日
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自然科学ゼミナール(数理科学)
『これなら分かる応用数学教室』を読む
本科目では、応用数学入門として、『これなら分かる応用数学教室』(金谷健一著、共立出版)をセミナー形式で輪読する。つまり、毎回の授業において受講者の中から発表者を決め、発表者は上記テキストの担当範囲をしっかり読み込んで予習した上で、授業当日は黒板に板書をしながら発表を行う。
応用数学は、その名の通り数学的知見を他分野の問題に応用することを目指す。そのためには応用先の問題とうまくマッチするように数学的概念・枠組みを適切に設定する必要があり、それ自体が重要な数理科学的考察である。こういった応用数学独特の視点は、通常の数学の講義では(時間的制約もあって)扱われることは少ないものの、数学だけでなく物理・工学・情報といった分野を専攻しようとする学生にとって有意義である。
本テキストは、最小2乗法・直交関数展開・(離散)フーリエ解析・主成分分析・ウェーブレット解析を解説している(情報系分野のトピックがやや多い)。本文は平易で読みやすく、対談形式で書かれたディスカッション部分は発展的な話題にも触れていて読み応えがある。「線形代数や微分積分の授業は受けたが、いまいち理解が深まっていない気がするので、それらの知識の応用先を学ぶことで重要性を理解したい」と感じている学生に最適だと思う。
受講希望者多数の場合には、本科目の趣旨を考慮して、応用数学を学びたいという意欲があるかという観点で選抜を行う。下記(1)(2)をA4用紙1枚程度に記載し、第1回講義までに提出せよ(提出先はUTOLとする予定)。
(1) 本科目の受講を希望する理由(数行でよい)
(2) テキスト第1章「最小二乗法」の第1.1節「データの表現」を読んで、興味を持った部分
選抜結果は第2回授業前までに連絡する。
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