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最終更新日:2026年10月16日

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批評理論

批評理論の系譜学
この授業は批評理論入門講義である。
しかしさまざまな理論を通時的に確認する方法はあえて取らない。
むしろ、批評とは何か、文学とは何か、という問いを歴史的、制度的、概念的観点から紐解いて、批評理論がどのように生まれ、大学のカリキュラムに組み込まれるようなディシプリンとなりえたのかを検討し、これを通じて批評理論ならびに批評行為そのものの出発点を準備する。これが本授業の目標である。

その際に以下の二つの仮説を出発点とする。
(1)批評理論は、国民国家時代における世界の認識論的編成を説明する「文学史」に代わって台頭したディシプリンである。
(2)批評理論は、20世紀以降の人文学の展開をもっともクリアに把握することのできる枠組みである。

この二つの仮説を検証しながら、批評理論が生まれた歴史的前提と展開を明らかにしつつ、同時に現代思想の大まかな地図を手に入れることを目指す。
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
50942
CAS-GC1A19L1
批評理論
益 敏郎
A1 A2
金曜2限
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講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
不可
開講所属
教養学部(前期課程)
授業計画
授業期間の前半では、批評理論が文学史に代わる枠組みとして台頭する過程を確認する。トピックとしては、啓蒙主義と批評/批判概念、芸術哲学と歴史哲学、芸術終焉論、小説の理論、メディア論的文学論などを扱う。全体的な転換を標語的にまとめるならば、ナショナルからソーシャルへ、作品からテクストへ、正統化からクリティークへということになるだろう。 後半では、上記の系譜学に基づいて、批評理論を4つの志向——作者、読者、テクスト、コンテクスト——から分類し、それぞれがどのような思想・政治的背景において駆動しているのかを確認していく。 ここで、作者志向の病跡学、精神分析、読者志向の作用美学、経験美学、テクスト志向のジャンル理論、意味論、コンテクスト志向のマルクス主義批評、メディア理論等々を整理しながら、20世紀以降の思想的展開を把握することを目指す。
授業の方法
初回はオンラインで、授業の内容や進め方のイントロダクションを行う。 2回目以降は、講義形式で授業を進めていく。また学生からのコメント等をもとにした議論も取り入れていく。
成績評価方法
参加者の人数に応じて調整するが、授業に対するコメントの内容、期末課題などを総合して評価する。
履修上の注意
特定の外国語の知識等は必要ありません。 授業のキーワードに興味のある方はどなたでも歓迎します。