学部前期課程
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最終更新日:2023年3月15日

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翻訳論

アーサー王物語の諸相--その翻訳と翻案の歴史
時代を超え、国境を越えて語り継がれ、書き継がれてきたアーサー王伝説。人々はこの物語に何を託し、この物語を通じて何を訴えようとしてきたのでしょうか。そして現代の私たちは、長い伝統を持つこの物語の中にどのような意味を見出すことができるのでしょうか。本授業では、12世紀以降の8世紀間にイギリス、フランス、アメリカ、日本で書かれた様々なジャンルの作品を読解しながら、アーサー王の物語が翻訳や翻案を通じて新たな意味を獲得し、各々の時代や文化の中で多様な変貌を遂げていった様を詳細に観察し、分析します。
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
50942
CAS-GC1A15L1
翻訳論
小林 宜子
A1 A2
金曜2限
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教室
駒場1号館 106教室
講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
不可
開講所属
教養学部(前期課程)
授業計画
一学期間のスケジュールは以下の通りです。 1)イントロダクション 2)ジェフリー・オヴ・モンマス著『ブリテン列王史』(12世紀のイングランドで書かれたラテン語の疑似歴史書) 3)ウァース著『ブリュ物語』(『ブリテン列王史』のアングロ・ノルマン語訳。書かれたのは12世紀) 4)クレチアン・ド・トロワ著『ペルスヴァルまたは聖杯の物語』(12世紀のフランスで書かれた韻文のロマンス) 5)『ガウェイン卿と緑の騎士』(14世紀のイングランドで書かれた作者不詳の頭韻詩) 6)トマス・マロリー著『アーサー王の死』(バラ戦争期のイングランドで書かれた散文のロマンス) 7)アルフレッド・テニスン著『国王牧歌』より「アーサー王の死」(ヴィクトリア朝期の桂冠詩人が執筆した長編詩) 8)マーク・トウェイン著『アーサー王宮廷のコネチカット・ヤンキー』(アメリカ人技師を主人公にした歴史改変小説) 9)夏目漱石著『薤露行』(テニスンの詩に取材した漱石初期の短編) 10) T・H・ホワイト著『永遠の王』(1950年代に刊行された長篇ファンタジー小説) 11)カズオ・イシグロ著『忘れられた巨人』(現代英国を代表する作家によるアーサー王時代のブリテン島を舞台にした小説) 12)まとめ
授業の方法
基本的に講義形式ですが、毎週、あらかじめ決められた複数の担当者によるグループ発表を予定しています。また、作品の解釈や読後感をめぐってクラス全体でディスカッションを行う予定です。作品はおもに邦訳を用いますが、必要に応じて原語や現代英語訳のテクストを配布します。
成績評価方法
グループ発表への取り組みと授業への参加の度合い、学期末試験の成績を評価対象とし、それらを総合的に評価します。
履修上の注意
学期の半ば頃までに、教科書・参考書の欄に挙げた4作品のうち、カズオ・イシグロとマーク・トウェインによる2作品を購入、もしくは学内外の図書館で借りるなどして入手しておいてください。これら2作品は、電子書籍も販売されています。その他の2作品についても、もし可能であれば入手しておいてください。