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最終更新日:2025年10月17日

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東洋古典学

古代日本漢文学概論
日本文学は、漢字漢文による書記を土台にして出発した。『古事記』『日本書紀』が漢文体で記されていること、『万葉集』に収録されている和歌が全て漢字で表記され、漢詩文も載録されていることは、端的な表れである。この授業では、日本文学の一部としての漢文に焦点を絞り、いわゆる日本古典文学が成立する古代における漢文学の展開を考えてみたい。そして日本古典文学と言うと、恋以外に題材はないとさえ言われることがあるが、それは仮名文に限った話である。なぜ仮名文は恋に偏重してしまったのか、という古代日本文学史の変遷を理解する上でも、実は漢文に目を向ける必要がある。日本文学に対する総合的理解を深めることもこの授業の目標に含まれている。
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
50761
CAS-GC1B41L1
東洋古典学
宋 晗
A1 A2
木曜2限
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講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
不可
開講所属
教養学部(前期課程)
授業計画
第1回 ガイダンス(オンラインで実施) 第2回 古事記・日本書紀の文体と漢文 第3回 万葉集と懐風藻 第4回 懐風藻の文学史観 第5回 嵯峨天皇、平安遷都と勅撰三集 第6回 認識の表れとしての文集の序 第7回 文人という人間類型 第8回 菅原道真の文学 第9回 六朝文学から古代日本詩歌へ:見立ての継承 第10回 古代日本漢文学における散文の展開 第11回 漢文日記から日記文学へ 第12回 句題詩と無題詩 第13回 方丈記の文学史 
授業の方法
文献講読
成績評価方法
平常点 4割 期末レポート 6割 初回ガイダンス時に詳しく説明する。
履修上の注意
国語便覧などを読み、古代日本史・中国史について復習しておくのが望ましい。 余力があれば以下の書籍を通読しておくと良い。 ・神野志孝光『漢字テキストとしての古事記』(東京大学出版会、2007) ・齋藤希史『漢字世界の地平:私たちにとって文字とは何か』(東京大学出版会、2014) ・藤原克己『菅原道真と平安腸管文学』(東京大学出版会、2001)