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最終更新日:2024年10月18日

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情報メディア伝達論

Law and Images:「イメージ」の/を取り巻く技術の発展と法の対応
デジタル化の進展やインターネットの普及によって、絵画、イラスト、写真といった「イメージ」の制作・流通・消費は身近で日常的なものとなった一方、著作権・肖像権侵害等をはじめとするトラブルも頻繁に生じている。さらに近年の画像生成AIの発展により、新たな法的問題も提示されている。この講義では、「イメージ」と法をめぐり生じた・現在進行形で生じている様々な問題について、関連する法律等の基礎的な知識を獲得し、履修者自身の研究分野・興味関心とも紐付けながら、多角的に検討する能力を培うことを目標とする。
法学を専門としない履修者も、興味のある問題についてアンテナを張り、考えるきっかけを作る一助として授業を活用できるように、身近な事例や、話題となった事例を積極的に取り上げて授業を進める予定である。
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
50698
CAS-GC1D52L1
情報メディア伝達論
酒井 麻千子
A1 A2
水曜5限
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講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
不可
開講所属
教養学部(前期課程)
授業計画
第1回 イントロダクション ・授業ガイダンス(授業内容紹介・評価方法など) ・この講義で扱う「法」と「イメージ」の定義 ・law and imagesをめぐる議論状況の紹介・整理 第2回 「イメージ」と著作権① ・著作権法の歴史/概要 ・著作権法における写真の位置づけ 第3回 「イメージ」と著作権② ・著作権侵害と「パクリ」の距離 第4回 オリジナル/コピー/贋作 ・著作権法との関係 ・倫理的な問題/美学との関係 第5回 「イメージ」と肖像権 ・肖像権の歴史/概要 ・肖像権侵害 第6回 まなざしの規制と「イメージ」 ・まなざしの禁止:わいせつ画像/ポルノグラフィ/監視カメラ ・まなざしの要請:交通標識/広告 第7回 Intermission 第8回 デジタル技術と「イメージ」① ・流通のコントロール ・プラットフォームの役割と規制 第9回 デジタル技術と「イメージ」② ・著作権法における「複製」 ・著作権法における「原作品」の射程 第10回 デジタル技術と「イメージ」③ ・デジタルアーカイブ ・作品の恒久性 / 「消したい記憶」と「残したい存在」 第11回 生成AIをめぐる法的課題① ・著作権法上の問題 第12回 生成AIをめぐる法的課題② ・フェイク・ニュース ・肖像権 第13回 まとめ ・最終レポート講評(予定) ※講義内容は、受講者数や受講者の興味関心に応じて若干変更する可能性がある。
授業の方法
原則として、講義形式で実施する。 ※ 受講者数に応じ、適宜グループワークやディスカッション等を取り入れる場合がある。
成績評価方法
①授業への出席・各回終了後のミニ課題の提出:50% ②最終レポートの提出:50%
履修上の注意
法律に関する事前知識は特に必要ないが、普段の生活の中で、著作権、肖像権、プライバシー、表現の自由など、本講義で扱う分野に関連する話題に興味関心を持ち、疑問や問題点などを意識しつつ授業に臨むことを推奨する。