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最終更新日:2024年4月1日

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世界史論

ローマ帝国下の多神教と一神教
 ローマ帝国はともすると、ラテン文化、イタリアの文化の華開いた地域と思われるかもしれない。しかし、実際にはローマ帝国の覇権のもとで、ヘレニズム文化と呼ばれるギリシア文化を媒介とした文化交流が東地中海・近東地域で展開していた。そして、この豊かな文化的土壌のもとで、ユダヤ教やキリスト教、イスラーム教といった一神教も大きな発展をとげることになる。
 本講義では、ローマ帝国の歴史を簡単に追いながら、ローマ帝国下で展開された諸宗教のあり方を追っていく。そして、現在ではカトリック圏と東方正教圏、イスラーム圏といった形で分裂した形で描かれがちな地中海沿岸地域が共通の文化的伝統を持っていたことを確認しながら、それら諸宗教の基礎となる聖典類の発展を見ていく。そこからは、現在ともすると宗教対立などの言葉で語られがちな社会情勢を相対化する視点も得られるであろう。
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
50694
CAS-GC1B54L1
世界史論
田中 創
A1 A2
木曜1限
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講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
不可
開講所属
教養学部(前期課程)
授業計画
下記のような内容を予定している。ただし、学生の理解度などに応じて、適宜変更することもありうる。 第1回:イントロダクション 第2回:ヘレニズム 第3回:都市、ギリシア神話、神託 第4回:「一神教的多神教」 第5回:ユダヤ教と初期キリスト教 第6回:ユダヤ教の発展 第7回:グノーシス思想・マニ教 第8回:ローマ皇帝とキリスト教 第9回:キリスト教の「国教化」 第10回:「公会議」の裏側で 第11回:貧者を愛する者 第12回:ジャーヒリーヤ時代のイスラーム 第13回:まとめ
授業の方法
講義を中心に行う。
成績評価方法
授業内で随時提出を求めるコメントシートと期末レポートで判断する。
履修上の注意
高校世界史の知識、ギリシア語、ラテン語など古典語の知識などは特に前提とされないので、単純に主題への興味をもとに履修を考えてほしい。