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最終更新日:2023年10月2日
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世界史論
ローマ帝国下の多神教と一神教
ローマ帝国はともすると、ラテン文化、イタリアの文化の華開いた地域と思われるかもしれない。しかし、実際にはローマ帝国の覇権のもとで、ヘレニズム文化と呼ばれるギリシア文化を媒介とした文化交流が東地中海・近東地域で展開していた。そして、この豊かな文化的土壌のもとで、ユダヤ教やキリスト教、イスラーム教といった一神教も大きな発展をとげることになる。
本講義では、ローマ帝国の歴史を簡単に追いながら、ローマ帝国下で展開された諸宗教のあり方を追っていく。そして、現在ではカトリック圏と東方正教圏、イスラーム圏といった形で分裂した形で描かれがちな地中海沿岸地域が共通の文化的伝統を持っていたことを確認しながら、それら諸宗教の基礎となる聖典類の発展を見ていく。そこからは、現在ともすると宗教対立などの言葉で語られがちな社会情勢を相対化する視点も得られるであろう。
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