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最終更新日:2026年10月16日
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日本語日本文学Ⅰ(理科生)
訓読文学としての『史記』
『史記』は歴史書ということになっているが、それ以上に文学として広く親しまれてきた。また中国の司馬遷が書いたものであるにもかかわらず、訓読の技法によって、日本語で受容されてきた。現在でも、項羽本紀の「四面楚歌」の場面などが、国語の時間にごく当たり前に学ばれている。
高等学校における漢文の授業時間が減少の一途をたどる中、漢文で書かれたものを文学として味わうような機会はなかなか持てなかったのではなかろうか。限られた時間ではあるが、『史記』の中のまとまった話を読むことで、先人がしてきたような漢文学の受容を少しでも体験したい。
また、木版本のコピーや注釈を使って読むことにより、長い年月読み継がれてきた古典を読むことの現場に接し、現代語訳を読むだけではわからない古典の厚みを感じてもらいたい。
理科系の諸君が、こうしたものにふれることは当面ないかもしれない。以上のような経験を通じ、前期課程の間に自分の世界を広げることが、究極の目標である。
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