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最終更新日:2024年4月1日

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情報メディア伝達論

情報メディア伝達論——メディアとしてのデジタル・プラットフォーム、その市場・法の秩序形成
本講義では、下記の能力を取得することを目標とする。
(1)現代社会の情報伝達過程において大きな位置を占める各種デジタル・プラットフォームの機能を正確に把握する能力、及び、
(2)プラットフォーマー類型ごとにそれぞれが抱える【A. 法的課題と(法)規制の現状】を踏まえた、【B.(自主規制的/共同規制的/国家規制的……)各種の取り組みの評価】と【C. 今後の展望/評価】について、法的観点から分析する能力。

 ※なお法学に関する前提知識は要さない。ただし、不明箇所については折に触れて調べるとともに、事後に改めて的確に検索することができるように知識を保持しておくことのみ求める。
 ※ 随時、情報法・情報政策の動向についてのレクチャー(ゲスト講師含む。)を行なう予定である。
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
50280
CAS-GC1D52L1
情報メディア伝達論
永石 尚也
A1 A2
火曜2限
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講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
不可
開講所属
教養学部(前期課程)
授業計画
第1回講義(ガイダンス)法・コード・アーキテクチャ ・既存のデジタル・プラットフォームの分類と関連する法的課題 ・各種のデジタル・プラットフォームと秩序形成に向けた法的取組み/規制枠組み ・web3を取り巻く「加熱」現象と、秩序形成上の課題 【A. 法的課題抽出】 第2回講義 法的課題抽出1:デジタル・プラットフォームの法的課題①契約と権利に関する課題 ・多面市場と規制の多層化(共同規制)の特殊性 ・消費者保護、労働者保護、プライバシー保護 第3回講義 法的課題抽出2:デジタル・プラットフォームの法的課題②市場・競争法上の課題 ・「優越的地位の濫用」関連 ・情報流通・広告関連、決済関連 第4回講義 法的課題抽出3:デジタル・プラットフォームの法的課題③データ/個人情報保護上の課題 ・データの主体と保有・利用、責任制限 ・ビッグデータと法 【B. 法的取り組み】 第5回講義 法的取り組み1:デジタル・プラットフォームの法的課題への取り組み①権利保護枠組みの強化・再構築 ・「法の遅れ」の両義性 ・ソーシャル・メディア・プラットフォームにおける「表現の自由」の原則/例外 第6回講義 法的取り組み2:デジタル・プラットフォームの法的課題への取り組み②国家の枠を超えた国際執行と市場形成? ・ブリュッセル効果とグローバル行政法の正統性確保 ・「市場の数」問題 第7回講義 法的取り組み3:デジタル・プラットフォームの法的課題への取り組み③政府-市場の融合? ・ガバメントアクセスと国家の限界 ・デジタル・アーカイブと「記憶税」提案 第8回講義 小括と中間レポート課題講評 デジタル・プラットフォームとビッグデータ 【C. 今後の展望/発展的論点】 第9回講義 発展的論点1:ブロックチェーン技術と法の未来 第10回講義 発展的論点2:責任ある研究活動・イノベーションと法の未来 第11回講義 発展的論点3:政府/国家のデジタル化と法の未来 第12回(第13回)講義 おわりに 最終レポート報告・講評 ※ 講義不足分の時間については、成績評価方法/Grade Evaluation項目にある「各回小課題(時事的課題に関する考察)」への取り組みを以て代えることとする。各回小課題は各々の講義回のレジュメにおいて指示する。
授業の方法
原則として、講義形式(対面・リアルタイムオンライン併用)で実施する。 ※ 受講者数に応じ、適宜グループワーク等を取り入れる場合がある。 ※ 必要に応じ、随時、情報法・情報政策の動向についてのレクチャー(ゲスト講師含む。)を行う予定である。
成績評価方法
①平常点(講義への参加、各回小課題(時事的課題に関する考察)の提出):40% ②最終レポート作成・提出(報告):60%
履修上の注意
※特になし。法学に関する前提知識は要さない。ただし、不明箇所については折に触れて調べるとともに、事後に改めて的確に検索することができるように知識を蓄えておくことのみ求める。