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最終更新日:2024年10月18日

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現代思想

現代思想入門(2001-2021)
これは、現代思想の入門講義である。

このシンプルな一文には、おそらく独特の曖昧さが含まれていると想像する。そして本講義は、ほかならぬこの事実から出発する。日本語で「現代思想」という言葉が発せられるとき、それは20世紀後半の日本で「現代思想」と称された哲学・思想と、21世紀が開けておおよそ20年が過ぎた──文字通りの意味での──「現代の」哲学・思想のいずれかを意味している。まずはそのあたりの経緯を振り返るところから、本講義を始めたいと思う。

より具体的には次のようになる。本講義では、21世紀になってそれなりに耳目を集めた「現代」思想の潮流を押さえることを、ひとまずの目的とする(詳細は「授業計画」を参照のこと)。同時に、それが20世紀後半の「現代思想」をどのように受け継いでいるか、ということにも話題を広げる。

教養科目であることに鑑みて、基本的には教員が解説をするかたちで進めるが、実際にその代表的な文献を読んでみる場面では、受講者に積極的な参加を求めることがある。
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
50269
CAS-GC1A23L1
現代思想
星野 太
A1 A2
火曜2限
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講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
不可
開講所属
教養学部(前期課程)
授業計画
第01回:イントロダクション/Introduction 第02回:思弁的実在論(1)/Speculative Realism (1) 第03回:メイヤスー『有限性の後で』/Q. Meillassoux, After Finitude (2006) 第04回:思弁的実在論(2)/Speculative Realism (2) 第05回:ブラシエ『ニヒル・アンバウンド』/R. Brassier, Nihil Unbound (2007) 第06回:オブジェクト指向存在論/Object-Oriented Ontology 第07回:ハーマン「代替因果について」/G. Harman, On Vicarious Causation (2007) 第08回:生命論/Vitalism 第09回:サッカー「21世紀の生の哲学」/E. Thacker, Biophilosophy for the 21st Century (2005) 第10回:新しい唯物論/New Materialism 第11回:マラブー『偶発事の存在論』/C. Malabou, The Ontology of the Accident (2009) 第12回:思弁的実在論(3)/Speculative Realism (3) 第13回:ヘグルンド「ラディカル無神論的唯物論」/M. Hägglund, Radical Atheist Materialism (2011)
授業の方法
講義、文献講読、質疑応答を組み合わせて行なう。それぞれの比率は受講者の人数・規模によって決定する。
成績評価方法
平常点:20% 期末試験:80% それぞれの詳細については初回の授業で説明する。
履修上の注意
特になし。