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最終更新日:2026年10月16日
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人文科学ゼミナール(データ分析)
言語科学入門:生成統語論(統辞論)
言語は人間にとって最も身近なものの一つであり、人間から切り離すことのできないものである。それゆえに言語について考える際は主観的・観念的になってしまうことが多く、言語について客観的・科学的に考えるためには、相応の訓練を積まなければならない。
この授業では、言語データを客観的に観察し、分析する手法を学ぶことで、言語を科学的に研究する思考・技術を身につける。取り上げるのは統語論(もしくは統辞論、英語でsyntax)と呼ばれる分野で、これは言語の文法を研究する分野である。ここでの「文法」とは、一般的にイメージされる語学の際に学ぶような(ともすれば暗記事項と思われがちな)個別具体的な項目ではなく、「人間言語の一般法則」のことを指す(もちろん語学においても言語の法則性として文法を考えることは有用である)。まず「言語」とは何か、そして「言語」はどこからやってくるのか、といった根源的な問いから始め、そうした問いに正面から向き合う生成文法理論と呼ばれる言語理論を学び、反証可能性、必要十分条件といった基本的な概念を踏まえながら言語データに対する客観的・科学的分析を積み上げていく。
「言語学」と聞くといわゆる文系、特に人文系の学問分野であると思われがちだが、言語を扱う人間が形成する社会のレベル(社会科学)、自然界における生物種としての人類やそこに関わる物理法則というレベル(生命・自然科学)、また近年話題の生成AIなどの機械実装のレベル(機械工学)など、実は広範な学問分野と交わる分野である。これらを結びつけるのは、「合理主義」と「経験主義」という、古代ギリシアの哲学以来の人間(や生物)の「知識・能力」についての重要な問題意識である。よって、言語学や人文(科)学に興味がある学生のみならず、社会科学、生命科学、自然科学、機械工学など、多様な関心を持つ学生の受講を歓迎する。一方で、いずれにも関心はないがとりあえず受けてみようというような学生も等しく歓迎する。大学での学問は意外な出会いがあるから面白いのであり、肩肘を張らず気軽に受講してもらいたい。
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