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最終更新日:2026年10月16日
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文化人類学Ⅱ
文化人類学の思考法ー映像/イメージを通して学ぶー
文化人類学(以下「人類学」と略)はもともと、世界の諸民族を研究する「民族学」を原点とする学問だった。しかし、今日の人類学はそうしたイメージからかなり遠いものになっている。「未開」や「伝統」はもはや人類学の中心的テーマではなく、今日の人類学者は、例えば先端科学のラボやインターネット上の世界などもフィールドワークの対象にするようになった。そのような現代人類学は、人類学の過去の学問的遺産とどのように連結しているのか。そして、そうした伝統の上に立つ現代人類学は、どのような独自の知見を我々にもたらしてくれるのだろうか。
過去から現在そして未来の人類学へと向かう、こうした流れの全体を見通すために、映像(写真を含む)は有益な土台となる。人類学者はフィールドワークという作業をつねに重視してきたが、そこで大事なのは、「言葉で表現されたもの」と同じかそれ以上に、「言葉で表現されていないもの」であって、映像は、うまく使うならば、この後者(およびその前者との関係)をダイレクトの感じ取らせてくれるのだ。それゆえこの授業では、映像的素材を見ながら、フィールドの現場を間近で想像しつつ、古典的および現代的な人類学の独特の思考方法を学んでいってほしいと思う。
かつて「文化」、「社会」は人類学の基本概念であった。しかし実は、人類学は「文化」、「社会」の概念なしでも十分にやっていけるし、そういう考え方のほうが人類学的思考の今日的な現場に接近しやすいとも考えられる。この授業でのキーワードは、従って、社会・文化を次第に離れ、イメージ・自然・身体といったものになっていくはずである。このあたりの事情は、授業全体を追うなかで、少しずつ確実に理解していってもらえると思う。
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