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最終更新日:2024年4月22日

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ジェンダー論【社会科学】

社会学的視点で考えるジェンダー問題
性別とは、最も「自然」「常識」と思われがちなテーマのひとつである。本講義では、性別に関する私たちの「当たり前」が、いかに当たり前ではなく「不思議なこと」なのかについて、身近なトピックを用いながら、社会学の視点で考えてゆく。

受講者には本講義を通じて、(1)性別そのものがいかに社会的に規定されているか、(2)性別に関する身の回りのさまざまな問題がいかに社会的な問題とつながっているのかを理解してもらいたい。
またその上で、(3)現代の日本社会において、どのような背景のもとでどういったジェンダー問題があるのかを具体的に知り、(4)現代日本社会のさまざまなジェンダー問題への対応策について考察するための基礎力を養ってもらいたい。

さらには上記のプロセスを通じて、社会学的な物の見方や、「社会」に対する感受性を深めてもらうことも期待する。
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
50171
CAS-GC1C25L1
ジェンダー論【社会科学】
野田 潤
A1 A2
月曜4限
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講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
不可
開講所属
教養学部(前期課程)
授業計画
1.授業ガイダンス、ジェンダー論についての簡単な説明(ジェンダー論を学ぶ意味を理解する) 2.ジェンダーとは何か、ジェンダーの社会的構築(ジェンダー、セックスという基本用語の意味を理解する) 3.ジェンダーと社会、セックスと社会(ジェンダーとセックスのそれぞれに社会がどう関わっているか理解する) 4.性別問題とジェンダー(ジェンダーとはすべての性別にまたがる問題であるということを理解する) 5.男性稼得モデルと主婦の歴史(主婦と男性稼得モデルが成立した歴史的経緯を学び、ジェンダーの構築性について理解する) 6.母性の比較社会学(社会による母性規範の違いを学び、近代日本で母性が規範化した歴史的経緯を理解する) 7.日本の現状:雇用・労働におけるジェンダー(日本の現状と背景を量的データから理解する) 8.日本の現状:家庭におけるジェンダー(日本の現状と背景を量的データから理解する) 9.ジェンダー問題としての結婚・子育て(現代日本における未婚化や少子化のジェンダー的な要因を理解する) 10.ジェンダー問題としての社会制度(現代日本のジェンダー問題を、社会制度や社会構造との連関から理解する) 11.現代日本における性別役割分業の逆機能(現代日本における性別役割分業の逆機能について、背景と具体的事例を理解する) 12.これからの社会的課題と対策(ジェンダー問題に対するさまざまな社会的対策と課題を考える) 13.個人化とジェンダー(「個人化社会」の概念を理解し、選択の論理および社会問題の不可視化といった観点から、ジェンダー問題について考える) 14.まとめ
授業の方法
講義形式による。
成績評価方法
期末試験もしくはレポート(受講者の数に応じて判断する)によって評価する。評価の基準は、講義で学んだ基礎的な知識を習得しているかどうか(60%)、与えられたテーマについて根拠を示しながら説得的に論ずることができるかどうか(40%)の2つの観点から行う。
履修上の注意
講義で用いる資料はその都度、ITC-LMS にて配布する。事前にダウンロードして準備しておくこと。